というのも、図を見てほしい。三菱東京UFJ銀行は3メガバンクの中で唯一、相談役・顧問が現役経営陣と“同じ屋根の下”にいることからも分かるように、両者の関係が近い。

 本店8階が役員フロアで、その上の9階が相談役・顧問のフロアとなっており、毎月、頭取や副頭取が有力OBに対して決算や個別案件の説明をする「相談役会」と称するものまである。さらに、相談役・顧問は車・個室・秘書の3点セット付きの終身制ときている。

 このままでは、相談役・顧問問題の事例の一つと疑われても仕方がないと思ったのだろう。三菱UFJFGは指名委員会において、相談役・顧問制度見直しの検討に入った。

 事情に詳しい関係者によれば、「終身制」はなくなる見通しだが、三菱UFJFGの平野信行社長はメリットも感じているようで、「制度の撤廃まではしたくないようだ」という。

 また、制度の見直しを議論する指名委員会のトップである奥田務委員長が、どこまで切り込むことができるのかを不安視する声も挙がる。「自身も出身企業であるJ・フロントリテイリングの相談役なのに、他社の相談役・顧問制度を改革できるのか」(別の三菱UFJFG関係者)というわけだ。

「世間で言われるような、相談役・顧問からの経営介入はない」(三菱UFJFG幹部)という意見もあるが、今後それを疑われることがないような見直し結果が待たれる。