10月4日、ドイツのショイブレ財務相(写真)が退任し、後任の人物が財政黒字を減税や支出拡大に充てる政策を進めるなら、金融市場では欧州版「リフレ」相場が到来するかもしれない。ベルリンで3月撮影(2017年 ロイター/Fabrizio Bensch)

[ロンドン 4日 ロイター] - ドイツのショイブレ財務相が退任し、後任の人物が財政黒字を減税や支出拡大に充てる政策を進めるなら、金融市場では欧州版「リフレ」相場が到来するかもしれない。

 先の連邦議会(下院)選挙を受け、ショイブレ氏は同議会の議長に転じる見通しとなっている。メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)がビジネス寄りの自由民主党(FDP)および緑の党と連立を組むようなら、厳格な財政タカ派だったショイブレ氏の時代より拡張的な財政政策に転じるとみられている。

 FDPも財政タカ派だが、マニフェストには300億ユーロ(350億ドル)の減税を盛り込んでいる。

 この提案が通るかどうかには疑問もあるが、ドイツは過去最大の財政黒字を抱え、財政拡張の余地があるのは確か。そうした政策が実施されれば、米大統領選でトランプ氏が勝利した後のような「リフレ」取引が活発化する可能性がある。

 BNPパリバ・アセット・マネジメントのコア債券・最高投資責任者、パトリック・バーブ氏は「新たな連立政権では、緑の党が公共支出の拡大、FDPが減税を認められそうだ」と予想。リフレ環境下で人気が高まる株式のほか、物価連動債と不動産への投資を増やしたと説明した。