[東京 6日 ロイター] - 財務省は6日、日本とフィリピンの二国間通貨スワップ協定を改正したと発表した。金融危機時にフィリピンペソと日本円の交換が可能となる初の枠組みで、麻生太郎財務相は「東南アジア諸国連合(ASEAN)域内の金融の安定につながる。中期的に見ればドル依存の低減を促すだろう」と期待感を示した。

金融危機時に交換できる上限額はフィリピン側が120億ドル、日本側は5億ドル。米国の利上げに伴うアジア通貨の下落が懸念される中、従来の米ドルに加えて日本円とも交換できる仕組みを作ることで、「売り浴びせを仕掛けようとする投機筋をけん制する効果もある」(財務省幹部)。

一方、交換可能額のうち、国際通貨基金(IMF)のプログラムなしで発動できる割合も40%とした。ASEAN域内の「チェンマイ・イニシアティブ」ではこの比率が30%だが、今回の二国間枠組みではIMFの関与の度合いを減らした。

(梅川崇)