[ロンドン 9日 ロイター] - 英国のメイ首相は9日、大手企業の首脳らと会談し、欧州連合(EU)離脱後に2年間の移行期間を必ず確保すると約束した。1人の関係筋がロイターに明かした。

メイ首相はブレグジット(EU離脱)後のEUとの関係を巡る交渉について企業の要望を聞くため、グラクソ・スミスクライン(GSK)、ボーダフォン・グループ<VOD.L>、HSBC<HSBA.L>など大手企業の首脳を集めた会合を開いた。

関係筋は首相の会合での発言について、「移行期間に交渉の余地はなく、2年間は必ず確保できると企業はみなすべきで、必ずそうなるというのが首相の見解」と明らかにした。

首相官邸の報道官は、「政府が目指すのは円滑で秩序ある離脱で、企業や人々にはひとまとまりの変化しか起きないというものだ」という立場をメイ氏が改めて説明したと述べた。

関係筋によると、会合に出席した企業首脳のほぼ全員がブレグジット後の人材確保について懸念を表明し、複数はメイ首相に対し、投資循環から考えると2017年末と18年初頭に一連の決定が下されるとの見通しを示したという。

メイ首相とハモンド財務相は会合で、企業がブレグジット後の英国とEUとの関係について明確に把握することを必要としていると認めた。関係筋は「メイ氏は企業に必要なのは明確さだと述べた。財務相は完璧であることよりも明確さが重要だとした」と語った。

別の関係筋は、会合について「非常にポジティブな雰囲気だった」と述べた。

首相官邸によると、メイ氏は今後も企業側と会談することを約束した。

この日の会合には建設のバルフォア・ビーティ<BALF.L>、広告のWPP<WPP.L>、 米金融大手モルガン・スタンレー<MS.N>、衣料品・食品大手のアソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズ(ABフーズ)<ABF.L>の首脳も参加した。

ボーダフォンの広報担当者は「英政府が積極的に意見に耳を傾けていることを歓迎する」と表明。「建設的で有用な会合だった。詳細は公表できない」とした。