[シドニー 10日 ロイター] - 豪ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)<NAB.AX>が発表した9月の豪企業景況感指数は、前月から横ばいのプラス14となり、2008年初め以来の高水準を維持した。小売りの低迷が続く一方で、建設や鉱業が好調だった。

企業信頼感指数は2ポイント上昇のプラス7となった。

NABのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は「建設業界の景況感指数が最も高く、その他のセクターも大半が僅差で追っている」と指摘した。

一方で「小売りは引き続き例外で、厳しい競争や利益率を圧迫する他の要因も影響している公算が大きいが、景況感がマイナス圏にとどまる中、目先の個人消費回復は引き続き不透明だ」と述べた。

9月は販売を示す指数がプラス19で過去最高となり、利益の指数も2ポイント上昇のプラス17となった。

設備稼働率は81.9%に小幅上昇。設備投資の意欲を示す指数がプラス9に上昇したことも踏まえると、企業投資の回復の兆しを示している可能性がある。

雇用指数はプラス7と、3ポイント低下したが、オスター氏は、歴史的に見ればなお高水準にあり、雇用拡大が続くことを示しているとした。

同氏は「労働市場は2018年にかけて一段と改善する見通しで、豪経済は困難な局面に対処する力が強まっているようだ」と指摘。「そうなれば、オーストラリア準備銀行(中央銀行)は来年後半に利上げの用意が整う可能性がある」との見方を示した。