[横浜 10日 ロイター] - パナソニック<6752.T> は10日、中低速域での自動運転システムを2022年をめどに市販車に搭載する方針を明らかにした。将来的に大幅な需要拡大が見込まれる自動運転分野では、同社は「周回遅れ」(技術系幹部)だが、デジタル家電分野で培った画像処理技術などを武器に巻き返しを図る。

開発中の技術では、自動駐車など、中低速での自動運転の確立を目指す。テレビやカメラなどのデジタル家電製品の技術力を生かして効率的な半導体を開発、夜間や霧の中などでも障害物をはっきりと認識できる画像処理やソナーによる高度な検知を実現した。

パナソニックは車載事業の売り上げを2021年度までに、今年度の1.6兆円から2.5兆円に引き上げる目標を掲げる。車載電池では既に世界最大級の規模を誇るが、先進運転支援システム関連技術も強化し、より総合的に製品を提供していく構えだ。

今年4月には車載分野の技術開発に特化した「オートモーティブ開発本部」を設立。デジタル家電関連の技術者約350名が異動した。M&A戦略も活発化させており、スペインの自動車部品大手フィコサ・インターナショナル[FICOS.UL] への出資比率を引き上げ、連結子会社化した。

(山崎牧子)