[ニューヨーク 11日 ロイター] - ドルが下落し、主要6通貨バスケットに対し2週間ぶり安値をつけた。午後に発表された9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨からは、12月利上げの可能性を残しつつも、複数の当局者が今後の利上げについて向こう数カ月で発表されるインフレ指標を見極めたいとの見解を示していたことが明らかとなり、年内にあと1回の利上げが実施されるとの見方に不透明感が漂う格好となった。

シリコン・バレー銀のシニア為替トレーダー、ミン・トラング氏は「インフレ見通しを巡るいかなる懸念もハト派的なシグナルになる」と指摘した。

CMEのフェドフォッチによると、金利先物市場が織り込む12月利上げの確率<FFZ7><FFF8>は88%。議事事要旨発表前からほぼ変わらず。

終盤の取引で、ドル指数<.DXY>は約0.4%低下し92.937。一時、9月26日以来の低水準をつける場面もあった。

前週末発表された9月の米雇用統計で非農業部門就業者数が7年ぶりにマイナスになったことを受けドルの利食い売りが出ていることが指摘されたほか、トランプ米政権による税制改革実現に懐疑的な見方が広がっていることもドルを圧迫した。

とりわけ対ユーロでの下げが目立ち、ユーロ/ドル<EUR=>は一時2週間ぶり高値となる1.1864ドルをつけた。その後は0.5%高の1.1863ドルで取引された。

スペイン・カタルーニャ自治州のプチデモン首相が前日、独立の権利を主張する一方、中央政府との協議を可能にするため、正式な独立宣言は延期すると発表したことがユーロへの追い風となった。また、欧州中央銀行(ECB)が今月の理事会で債券買い入れプログラムの縮小を発表するとの期待もユーロ買いを誘った。

ドル/円 NY終値 112.48/112.5

1

始値 112.22

高値 112.56

安値 112.08

ユーロ/ドル NY終値 1.1857/1.186

1

始値 1.1822

高値 1.1869

安値 1.1819

(表はロイターデータに基づいています)