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あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

タコつぼ型職場の増殖が生み出す「心の格差社会」
企業が取り組むべき“知育”より大切な“徳育”とは?

河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長],渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第40回】 2011年10月26日
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他人にお構いなしの人が増える一方
他人を少しでも助けようとする人も

 東京のJR恵比寿駅で、ある日私の前を両親に連れられて子どもが歩いていた。彼は食べているチョコレートの包み紙を、何のためらいもなく通路に破り捨てながら歩いている。最後は、飲み終わったペットボトルも、後ろ手でポイっと捨て去った。

 一緒に歩いている両親は気づいている。しかし、気づいているはずの両親も何も言わない。

 ほどなく、東京ディズニーシーでも同じような光景を見かけた。前から楽しそうに歩いてきた女性2人組が、食べ終えたアイスクリーム容器を、悪気も見せずに歩きながらその場でポイっと捨て去った。

 地球とゴミ捨て場の区別がついていないようである。

 他にも、街を歩いていると気になることがある。

 たとえばそれは、すれ違うときにお互い道を譲らない人が増えてきたということである。こちらが向かっていることに気づいているはずなのに、進路を少しずらすとか、体を少し道端に寄せるなどということをしない。

 横並びで歩いていたら、通路を防いでしまうので、向こうから人が歩いてきたらさっとスペースをあけるものかと思いきや、そのまま集団で直進してくる。

 傘をさしている時は、正直困る。江戸しぐさの傘かしげで、こちらが体や傘を傾けてぶつからないようにしても、同じようにしようとはせず、そのまま突進してくる。

 こうした人たちが街の中に増えているように感じる一方、たとえば生ごみ処理機を自費で購入するなどして、少しでも地球環境に優しい活動をしようとする人も増えている。

 あるいは、このたびの東日本大震災のような災害が起きたときに、NPOを設立したり、ボランティアで自分の時間やおカネを割いてまで困っている人を助けよう、支援しようとする人も増えている。

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河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。

渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

いつになったら報われるのか――。熾烈な競争に晒されたビジネスマンは疲れ切っている。そんな彼らに強い負の感情を抱かせるのが、職場で増殖中の「タダ乗り社員」(フリーライダー)だ。タダ乗り社員が増える背景には、企業の制度やカルチャーが変化し、組織に矛盾が生じている側面もある。放っておいてはいけない。ベストセラー『不機嫌な職場』の著者陣が、タダ乗り社員の実態と彼らへの対処法を徹底解説する。

「あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場」

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