[ボストン 16日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は、連邦準備理事会(FRB)はおそらく12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げする必要があり、その後、米国の失業率が引き続き低下し、インフレ率が上昇すれば、来年は3─4回の利上げがおそらく適切との認識を示した。

同総裁はインタビューで、インフレ率がFRBの目標に達する一方、現在は4.2%と16年ぶりの低水準となっている失業率が4%を下回れば、景気が過熱していることを示すシグナルかもしれないと述べた。

インフレ率を2%で安定させるため、健全な経済で想定される水準よりも金利を押し上げることで「オーバーシュートさせる必要があるかもしれない」と指摘した。FRB当局者は9月、いわゆる中立金利は2.8%になるとの推計を示した。

今回の発言はローゼングレン総裁が同僚の大半よりもやや一段とタカ派であることを示した。同総裁は今年のFOMCで投票権を持たない。

FRBは先月のFOMCで金利を据え置いたものの、12月に追加利上げし、来年はさらに3回の利上げを実施する可能性を示唆している。

ただ、ローゼングレン総裁の見解でも、一般に良く知られている「テイラールール」を含む多くの金融政策ルールが示唆する利上げペースには後れをとっている。

同総裁は14日、2日間にわたった金融政策ルールに関する会議の閉幕にあたり、インタビューに応じた。この会議ではテイラールールを提唱したスタンフォード大のジョン・テイラー教授が正式なプレゼンテーションを行った。

次期FRB議長候補でもあるテイラー教授は長年、FRBについて、望まれていないインフレ圧力のリスクのために金利をあまりに長期間にわたって過度に低水準に維持してきたと主張。FRBが政策決定にあたってテイラールールといった金融政策ルールに従うことを義務付ける法案も支持している。

こうした義務を貸すことについては多くのFRB当局者が反対しており、ローゼングレン総裁は会議で金融政策ルールを法制化することは「逆効果」だと指摘した。

同総裁はインタビューで「今回の会議におけるジョン・テイラー教授の論文を読んだところ、彼はかなり柔軟なようだ。彼はさまざまな異なるルールに言及していた」と述べた。