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TBS番組で激怒し、代表戦後のインタビューを拒んだ岡田監督の胸中

相沢光一 [スポーツライター]
【第76回】 2009年10月20日
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 サッカー日本代表・岡田武史監督とTBSの間でトラブルが発生した。

 問題が明らかになったのはTBSが中継したキリンカップ・日本-トーゴ戦の試合後だ。試合は日本が5-0で勝利。直後には通例の監督インタビューが行われるはずだったが、岡田監督はそれをボイコットしたのだ。

 TBSはサッカー協会に1億円もの放送権料を払って試合を中継した。巨額の契約には監督がインタビューに応じることも含まれており、拒否することは契約違反になる。だが、岡田監督はそれを公然と無視したのである。

岡田監督をキレさせた
TBS番組の意味不明な質問

 ボイコットしたのには理由があった。この試合の10日ほど前、同じTBSが制作する番組「S☆1スパサカ」に岡田監督が出演。ここで気分を害する質問があり、その怒りから同局のインタビューを拒否したというのだ。

 筆者はたまたまこの番組を見ており、岡田監督がキレた(苦笑混じりではあったが)場面を目撃している。そして「なんでこの時期にこんな質問をするんだろう」という疑問も持った。記憶をたどって問題の場面を振り返ってみよう。

 インタビューは「岡田監督に聞きたいこと」というテーマで街の声を集め、その中から多数を占めた質問をするという形で行われた。聞き手は元日本代表の小倉隆史。

 最初の質問は来年6月に開幕するワールドカップ南アフリカ大会で岡田監督が目標として掲げる「ベスト4」についてだった。ベスト4に行けるか行けないかのアンケートを取り(行けないと答えた人が圧倒的に多かった)、その数字を示したうえで街頭インタビューしたひとりが発した「目標をベスト4とした裏づけを聞きたい」という質問をぶつけたのだ。

 岡田監督はまずこの質問にカチンと来たようだ。「裏づけなんて言われても答えようがない。ベスト4は目標であって、我々はその達成のために精一杯のことをするだけだ」という意味のコメントをした。

 それも当然である。本大会の出場権を得ることは世界一への挑戦権を与えられたということを意味する。出場32ヵ国すべてが優勝を目指して戦うものなのだ。

 実際、出場を決めた国の監督の多くは、FIFAランキングが何位であろうと過去の実績がなかろうと優勝を目標に掲げる。選手だって出場する以上、その気持ちでプレーする。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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