[16日 ロイター] - <為替> ポジション調整の動きがみられるなか、ドルは売りがひと段落して小幅上昇した。前週末の米指標が基調的な物価抑制を示したことを受け、インフレ動向に関心が集まっている。

<ロンドン株式市場> 続落して取引を終えた。軟調な利益見通しが嫌気された医療機器メーカーのコンバテック<CTEC.L>が大幅に売られ全体水準を押し下げた。

コンバテックは26.6%急落。通期の収益が市場予想を下回るとしたことが嫌気された。収益の60%を占める2つの部門において受注品の供給が遅れる問題が生じた。コンバテック株は過去最安値をつけ、1年前に上場した時以来の大幅な下げ幅だった。

パトロヌス・パートナーズのアナリストらは投資家向けのメモで「目立ったIPOをした後、こんなにも早く成長見通しが下がったことが相場への打撃となった」と指摘した。

エンジニアリングのGKN<GKN.L>は3.4%下落した。航空事業が弱含んでいることから通期利益が市場予想を下回るとの見方を前週末に示したことを受け、複数の証券会社が目標株価を引き下げた。

一方、資源大手のアングロ・アメリカン<AAL.L>とリオ・ティント<RIO.L>、BHPビリトン<BLT.L>、グレンコア<GLEN.L>、アントファガスタ<ANTO.L>は0.5%から1.9%上昇した。中国の経済指標で同国の製造業の利益が改善していることが示され、世界最大の金属消費国の経済が底堅く伸びているとの見方から銅価格が上がったことが背景にある。

<欧州株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。ただスペイン・カタルーニャ州の独立を巡る政治的緊迫感からスペイン株は売られた。軟調な利益見通しを示したスペインの再生可能エネルギー大手シーメンス・ガメサも大幅に売られた。

スペインのIBEX指数<.IBEX>は0.75%低下した。CMCマーケッツのアナリスト、マイケル・ヒューソン氏は「スペイン株に再び圧力がかかっている。プチデモン・カタルーニャ自治州首相が前週に独立宣言をしたかどうかについて明確な説明をしなかったことで、中央政府が同州を直接統治する可能性が高まった」と述べる。

スペインの銀行カイシャバンク<CABK.MC>とバンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリヤ(BBVA)<BBVA.MC>、サバデル<SABE.MC>は1.7%から2.8%下落した。

前週末に利益見通しを引き下げたシーメンス・ガメサは6.3%下落した。

軟調な売り上げ見通しを示したスウェーデンの園芸用具・アウトドア機器メーカーのハスクバーナ<HUSQb.ST>は4.9%安となった。

一方、ドイツの建設会社ホッホティーフ<HOTG.DE>は3.5%上昇した。 Bankhaus Lampeが投資判断を「保留」から「買い」に引き上げたことが好感された。Bankhaus Lampeは同社のスペインのインフラ企業アベルティス<ABE.MC>買収の見込みを評価した。ホッホティーフは同案件についてイタリアの空港運営会社アトランティア<ATL.MI>と買収合戦を繰り広げている。

金属と原油の値上がりに伴い資源大手のリオ・ティント<RIO.L>とBHPビリトン<BLT.L>、グレンコア<GLEN.L>は0.8%から1.5%上昇した。

<ユーロ圏債券>  大半の域内国債利回りが約1カ月ぶりの水準に低下(価格は上昇)した。欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れ額を減らす一方で、期間を延長するとの観測が強まった。

カタルーニャ自治州を巡る懸念で売られたスペイン国債も持ち直した。

域内の債券利回りは2━4ベーシスポイント(bp)低下した。ドイツ10年債利回り<DE10YT=TWEB>が一時0.37%、イタリア10年債利回りとともに1カ月ぶり低水準をつけた。

スペイン債券はこの日の大半、域内他国国債と比べ低迷が目立っていた。

中央政府は、プチデモン・カタルーニャ自治州首相が19日午前10時(0800GMT=日本時間午後5時)までに独立宣言を撤回しない場合、中央政府が同州の自治を停止し、直接統治すると述べた。

ただその後、スペイン国債への売り圧力が収まり、利回りは域内市場と一致する形で下げた。ロイターのデータによると、スペイン10年債利回り<ES10YT=RR>は2bp下がって1.57%と、4週間ぶりの低水準を記録した。

ラボバンクのストラテジストは「カタルーニャ自治州の次のステップがどうなるのか、市場はなお見極めようとしている」と指摘。ECBの資産買い入れ期間延長観測が、市場を下支えしているようだと話した。

欧州債券としばしば同様の動きを示すとされる米国債はこの日、利回りが上昇した。10月のニューヨーク州製造業業況指数が市場予想を上回り、利回りを押し上げた。