[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ同水準の112円前半。海外市場では米連邦準備理事会(FRB)次期議長についての報道を手掛かりにドルが上昇したが、その流れは続かなかった。

海外でドルが買われた勢いを引き継ぎ、ドルは仲値公示を経て一時112.30円まで上昇。しかしその直後に112円ちょうど付近へ反落、一進一退が続いた。

ドルや米2年債利回りなどを押し上げた次期FRB議長人事については「本格的に織り込むには不確定要因が多く時期尚早。この話題のみで一段のドル高を狙うのは難しい」(邦銀幹部)との声があった。

海外ではトランプ米大統領が前週、FRB議長候補として面談したスタンフォード大学のジョン・テイラー教授に好印象を持ったようだ、とする関係者の話をブルームバーグが報じた。大統領は19日にイエレン議長とも会談の予定。

<通貨オプションは選挙後の円高進行を示唆>

全般鈍い値動きの中で目立ったのが通貨オプション市場。ロイターデータによると、ドル/円の1週間物予想変動率(インプライド・ボラティリティー)が前日に続き上昇し、9%前半と3週間ぶりの高水準をつけた。

22日投開票の総選挙が権利行使期限に入ったためで、同期間のコールとプットの売買の傾きを示すリスクリバーサルも5カ月ぶりの円コール高水準へ急速に振れた。参加者の間で選挙後の円高進行を警戒する動きが出ている。

市場では「現在のドル/円は与党勝利をそれなりに織り込んで上昇しているため、選挙後に利益確定の円買いが入る公算は小さくない。それに備える動きではないか」(都銀)との声があった。

ただ、関連オプションの取引高は多くないもようで、薄商いのため値が実勢以上に振れている可能性もある。

<ユーロはじり安が続く>

ユーロは一時1.1766ドルまで下落。今週に入りじり安が続いている。

スペイン政府は、カタルーニャ自治州首相が独立宣言を撤回しない場合、同州の自治を停止して直接統治すると宣言した。「カタルーニャ問題やオーストリア総選挙などがあり、ユーロを買い向かうのはやや難しい」(欧州銀)との声が聞かれた。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 112.16/18 1.1767/71 132.00/04

午前9時現在 112.17/19 1.1793/97 132.29/33

NY午後5時 112.18/20 1.1795/98 132.32/36

(為替マーケットチーム)