[パリ 17日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱を控え、EU加盟国の間で、ロンドンの資本市場に過度に依存する体制をこのまま続けて良いのか、という根本的な疑問が浮上している。

ロンドンは欧州最大の資本市場。英国は2019年3月にEUを離脱する予定だが、EUが将来英国とどのような通商関係を結ぶのかは決まっていない。

EUは、欧州資本同盟(CMU)構想を見直し、域内の資本市場を拡充する方針だが、CMUの見直しでは不十分との声も、一部で出ている。

欧州委員会で金融サービス担当の事務局長を務めるOlivier Guersen氏は17日、欧州証券市場監督局(ESMA)主催の会合で、EU加盟国が外部の資本市場に過度に頼る体制を受け入れる可能性は低いと指摘。

ドイツ銀行の規制担当責任者、Sylvie Matherat氏も「CMUは非常に素晴らしいアイデアだが、市場がなければ、CMUは機能しない。現在、大陸欧州には市場が存在しない」との認識を示した。

欧州証券取引所連合(FESE)のRainer Riess事務局長も「英EU離脱後は、CMUだけでは不十分だ。EUには株式のバッファーがない」と述べた。

ESMAの元当局者、Fabrice Demarigny氏は、EU離脱後の資本市場のあり方を議論するハイレベル会合を設置すべきだと主張。「EU域内で適切なファイナンスができる体制を整えるため、戦略的な方向性を明確かつ大胆に定める必要がある」との認識を示している。