10月15日、中国の習近平国家主席は、2020年までに極度の貧困を解消するというキャンペーンを実施しているが、都市移住者たちは取り残されている。写真は、北京に移り住み、スクラップ回収で生計を立てている59歳のWang Qinさん。北京郊外で1日撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)

[北京 15日 ロイター] - 中国の北京郊外にある廃墟と化した住宅地区で、59歳のWang Qinさんはスクラップを回収している。1日15時間働いているが、自身の稼ぎだけで孫娘の教育費を支払うのにも苦労している。

 違法に建てた小さな小屋に孫娘と精神病を患っている夫と3人で暮らすWangさんだが、その家も地元当局によって取り壊されてしまうかもしれないと心配している。

 Wangさんがスクラップを売って得る毎月の稼ぎ1500元(約2万5500円)で一家は生計を立てており、中央政府からの援助は全く受けていない。

 2014年から首都北京で暮らしているが、一家は他省からの移住者であるため、住民として認められていない。住民登録されていないため、Wangさんは学校や医療といった費用を多く負担しなくてはならない。住宅費などのコストも地方よりはるかに高く、都市部に暮らす移住者に耐えがたい苦痛を与えている。

「毎月生きていかねばならないが、私は孫の学費や日々の食費を支払わなければならない」と、過酷な貧困を逃れようとして、中部河南省の村から北京に移住したWangさんは話す。「もう耐えられない。体中が痛い。もう働いて稼ぐことなどできない」