[ワシントン 18日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル理事は18日、ニューヨークで講演し、技術革新により金融業界の決済システムが「重要な岐路」に立つなか、FRBが決済の安全性確保に一層注力する方針であることを明らかにした。

パウエル氏によると、FRBは来年初頭に決済の安全性を巡る問題を分析するための調査を開始するとともに、安全性確保のためのコスト削減を目的とする作業部会も発足させる計画。

同氏は「急速な技術の進展は、決済方法を含むわれわれの日々の生活を変革させる歴史的機会となっている」と指摘。金融と情報技術(IT)の融合「フィンテック」企業や銀行はこの変化を受け入れ、迅速で利便性が高い決済手段を求める顧客の要請に応じようとしていると説明した。

ただ、この技術革新が決済システムの安全性や信頼性を損なうことがあってはならないと強調した。

昨年のバングラデシュ中央銀行に絡む不正送金など一連の事件を受け、金融市場参加者や規制当局の間では金融システムに対するサイバー攻撃のリスクへの懸念が強まっている。

パウエル氏は、決済サービスを提供する新興フィンテック企業は「従来型銀行のビジネスモデルに重要な課題を突き付けている」と述べ、決済システムは「重要な岐路」を迎えつつあるとの見解を示した。

パウエル理事は、次期FRB議長候補の1人と目されている。

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