MBAで学ぶ人たちは純粋に自らを高める目標、目的を持っています(写真はイメージです)

多様な経歴、立場の人が
集う場所に通うメリットは?

 これまで4回にわたってMBAに通う6人の社会人の動機、現状の思いなどを紹介してきました。今回でこのミニシリーズは一区切りです。最初の3人が大企業の社員あるいは管理職の男女。次の3人はいずれも経営者で、うち2人が自ら会社を立ち上げた創業社長、1人が大企業の執行役員の方でした。

 皆さんも一様に口にしていましたが、MBAに通うメリットは、受ける授業や教授たちの存在だけではありません。そこで知り合った、これまでの自分の付き合いの範囲にはいなかったような人たちとの交友、そこで交わされる会話もまた、MBAで得られる重要な財産なのです。

 そうは言うものの、人脈づくりを主たる目的に来ている人はほとんどいません。私も人脈づくりを目的としたMBA入学はお勧めしません。確かに、MBAで築いた交友関係は貴重です。そこから新たなビジネスが始まることも少なくありません。しかし、それはあくまでも付随的な効果です。まずは、純粋に自らを高める目的を持って進学するべきです。

 さて、昨今「ダイバーシティ」という単語をよく聞きます。正確に表現すると「ダイバーシティ&インクルージョン」。「多様性の受け入れ」という意味です。

 現在、ダイバーシティと言うと、女性社員の登用、外国人はもちろん、障害を持つ人も含めた多様な人材の率先した受け入れ、出産後の女性社員の職場復帰の推進などを指す場合が多いようです。

 もちろん、それらの対策も重要ですが、そもそも、性別や年齢、出自、家庭環境、国籍などは関係なく、また様々な思い、夢、性格、才能を持った人を幅広く組織に受け入れ、お互いがお互いのいいところを取り入れ、弱いところは補完し合うことがこれからはますます肝要になると思います。

 その意味でも、MBAは重要な学びの場となっています。なぜならば、MBAは様々な人材の宝庫だからです。