[ニューヨーク 19日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで約1週間ぶり高値を更新。米債利回りの低下に追随したほか、欧州中央銀行(ECB)の理事会を来週に控え、ユーロは週初の下げから戻した。

また、 総選挙の結果を嫌気し、ニュージーランド(NZ)ドルは米ドルに対し約1年ぶりの大幅安となった。

終盤の取引でユーロ/ドル<EUR=>は前週13日以来の高値となる1.1857ドルをつけた。

OFXのシニア為替スペシャリスト、ジェフ・スコット氏は「ECB理事会をにらんだ動きとなったようだ」とし、「ユーロ圏でインフレ圧力の高まりが確認され始めている」と述べた。

ロイターの調査によると、ECBは26日に開く理事会で1月から債券買い入れ額を現在の月額600億ユーロから400億ユーロに縮小するとの見方が大勢となっている。

スペイン・カタルーニャ自治州の情勢を巡る不透明性が存在するものの、ECB理事会を控え市場の反応は限られた。

カタルーニャ自治州がスペイン中央政府が求めていた独立宣言撤回の期限を無視したことを受け、中央政府はこの日、同州の自治権停止の手続きを進める方針を明らかにした。

インフィニティ・インターナショナルの為替戦略主任ジョン・マーリー氏は「カタルーニャ問題はほぼ織り込み済み。情勢が著しく悪化しない限り、ECB理事会を控えユーロ・ロングが選好されている」と指摘した。

この日発表された米指標が堅調な内容となったことを受け、ユーロは一時対ドルでの上げ幅を縮小する場面もあった。米失業保険週間申請件数は44年ぶりの低水準になったほか、10月のフィラデルフィア地区連銀業況指数は過去最高に達した。

ドル/円<JPY=>は0.25%安の112.67円。オーバーナイト取引で13日ぶり高値を更新していた。

NZドルは米ドルに対し約2%下落。ニュージーランド(NZ)ファースト党のピータース党首は第2党である労働党の政権樹立を支援すると表明。労働党のアーダーン党首(37)が同国3人目の女性首相となる見通し。労働党は移民などに対し強硬的な政策を掲げており、保護主義的な政策へ懸念が広がった。

ドル/円 NY終値 112.53/112.56

始値 112.52

高値 112.68

安値 112.32

ユーロ/ドル NY終値 1.1850/1.1854

始値 1.1822

高値 1.1858

安値 1.1823