ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

ユニクロ中国の副総経理が語る(下)
「柳井イズム」が根付く現地店舗の凄み

江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]
【第5回】 2009年12月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

日本のアパレル業界で「一人勝ち」を続けるファーストリテイリングは、中国でも気炎を上げている。ビジネスの高い壁に阻まれて夢を挫かれる日系企業が多いなか、「王者ユニクロ」が快進撃を始めた理由は、社員に飽くなき成長を促す「柳井イズム」が根付いているからだ。前回に続き、ユニクロ中国(迅銷(中国)商貿有限公司)の高坂武史・副総経理が、日系アパレルが勝ち残るための心得を語る。

高坂武史
前回に続き、ユニクロ中国(迅銷(中国)商貿有限公司)の高坂武史・副総経理は、日系アパレルが中国で勝ち残るための心得を説く。高坂氏は、「リスクを取って挑戦し、失敗したらすぐ軌道修正していくことの繰り返しでしか、チャンスはものにできない」と、柳井イズムの真骨頂を語る。

――今、ユニクロの中国事業を経営されていて、一番優先順位の高い経営課題は何だと思われていますか? 

 「店舗オペレーション」ですね。ユニクロの中国事業が、ここ2~3年で10倍以上成長するなか、店舗のオペレーションやサービスレベルが、その成長スピードについて来れていないと感じています。私の目指すユニクロ・スタンダードには、残念ながら到達できていないのが現状です。

 既存店舗のオペレーションを、いかに早く安定させていくか。そして今後さらに成長スピードを上げたときに、どうやって安定した店舗オペレーションを維持していくかが、私の直近の課題です。

――成長しながら、質を維持するというのは大変ですね。

 ユニクロでの仕事というのは、「そのような矛盾を解決すること」だと思っています。ユニクロの社員は、日々色々な矛盾を解決しています。矛盾が大きければ大きいほど、そこにはチャンスがあるのです。

 ユニクロ中国は、ものすごいスピードで成長していますが、まだまだ大きな成長ポテンシャルがあると考えています。「会社の成長=個人の成長」ですから、ユニクロ中国で働いている社員にも成長するチャンスがたくさんあるということです。

 逆に言えば、ユニクロ中国で働く社員は、会社の成長スピードあわせて成長していかないと、ついていけなくなってしまうと思います。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]

1970年、神奈川県横須賀市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了、Tuck School of Business at Dartmouth MBA。Booz & Company, Accentureなどの経営コンサルティング会社、子供服アパレル大手のナルミヤ・インターナショナルを経て、中国にて起業。上海外安伊企業管理諮詞有限公司(Y&E Consulting)、(株)MA PARTNERSの創業経営者でもある。
⇒GML上海ホームページ執筆者へのメール


日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

世界経済の牽引役として注目を浴びる中国に進出する日本企業は、後を絶たない。だが、両国の間に横たわる「ビジネスの壁」は想像以上に厚い。今や「世界一シビアな経済大国」となった中国で日本企業が成功するためのノウハウを、現地コンサルタントが徹底指南する。

「日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男」

⇒バックナンバー一覧