[ニューヨーク 20日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇。米国で税制改革に向けた動きが進展するなか、財政の後押しにより米経済の成長が加速するのではないかとの見方からリスク選好が高まった。

米上院は前日、18年度予算の大枠となる予算決議案を可決した。これで上院の過半数を握る共和党が単独で税制法案を通過させる環境が整ったことになる。予算決議が認める減税が実施された場合、今後10年間で財政赤字は最大1兆5000億ドル拡大する可能性がある。

ドルは対円<JPY=>で113.56円と3カ月高値をつけたほか、対スイスフラン<CHF=>でも0.9858フランと5カ月ぶり高値をつけた。両通貨ともリスク選好が低下した時に買われ、反対に上昇した時は売られる傾向がある。

USバンク・プライベート・クライアント・グループのビル・ノーシー最高投資責任者(CIO)は「税制改革が実現に向け一歩進んだと受け止められるなか、明らかにリスクオンを意識した取引がみられた」と述べた。

イエレン議長など米連邦準備理事会(FRB)当局者らが年内の追加利上げを示唆していることもドルへの強気な見方を支えているという。

こうしたなか、トランプ大統領がFRBの次期トップ人事について、パウエル理事とテイラー・スタンフォード大教授の両氏を議長か副議長かのいずれかに指名することを検討していると伝わったほか、イエレン現議長が前日に続きホワイトハウスを再び訪れ、コーン国家経済会議(NEC)委員長と昼食をともにしたことが明らかとなるなか、ドルは一時的に下落する場面もみられた。

ユーロは対ドル<EUR=>で0.6%安の1.1763ドル。来週26日には欧州中央銀行(ECB)理事会が開かれる。一方、ユーロは対スイスフラン<CHF=>では上昇し、ユーロに対するフランの上限レートが撤廃された2015年1月以来の高水準となった。

ニュージーランドドル<NZD=>は5カ月ぶりの安値。労働党の新たな連立政権が移民問題や外国投資に対してより強硬な姿勢を示すとの見方が広がった。

ドル/円 NY終値 113.50/113.53

始値 113.27

高値 113.56

安値 113.08

ユーロ/ドル NY終値 1.1783/1.1787

始値 1.1804

高値 1.1820

安値 1.1763

(表はロイターデータに基づいています)