発売から約1ヵ月ほど経ったASUSのSIMフリースマホ「ZenFone 4 Selfie Pro」。“オジサンだって自撮りがしたい!”をスローガンに掲げる筆者としては、触っておかなければという使命感に駆られ、レビューすることにした。

 なお、ZenFone 4 Selfie Proのレビューは、スペック編、リアカメラ編、フロントカメラ編の3回にわけてお届けする。

セルフィー
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ASUSが自撮り需要に応える形でリリースした「ZenFone 4 Selfie Pro」。ノーマルではなく、Proが日本に投入されたのは、日本でもそれだけ自撮りに対する要望が多いということか

 前モデルである「ZenFone Selfie」は2015年にASUSが発売した自撮りに特化したスマホだった。は1300万画素のカメラを前後に搭載し、レーザーオートフォーカス、LEDフラッシュライトなど、Selfieの名に恥じずキレイに自撮りができた。反面スペック的にはミドルクラスで、SoCはSnapdragon 615、メモリー2GB、内蔵ストレージ16GBと非力感は否めず……。

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両面に1300万画素のカメラを搭載した「ZenFone Selfie」

 また、今年の7月に出たばかりの「ZenFone Live」は美肌効果を発揮しながら動画のライブ配信ができるというモデルで、自撮り需要に応えたモデルだったが、やはりスペックはSoCがSnapdragon 400、メモリー2GB、内蔵ストレージ16GBとミドルクラスで肝心のインカメラは500万画素と、スペック史上主義の筆者からすると残念すぎた。

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盛った状態で配信できる女子の味方「ZenFone Live」

 満を持して登場したのがZenFone 4ファミリーのZenFone 4 Selfie Proである。海外での発表会ではノーマルの「ZenFone 4 Selfie」もあったが、日本に上陸したのは「ZenFone 4(ZE554KL)」「ZenFone 4 Pro(ZS551KL)」「ZenFone 4 Selfie Pro(ZD552KL)」の3モデルで、価格はそれぞれ5万6800円、8万9800円、4万2800円(すべて税別)。9月23日に発売された。

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リアカメラはシングルレンズなのに、フロントカメラはデュアルレンズというから驚き!
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指紋センサーを搭載。この指紋センサーはホームボタンも兼ねており、長押しすることでGoogleアシスタントが起動する
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右側面はボリュームキーと電源キーを備える

 スペックはディスプレーが5.5型(1080×1920ドット)の有機ELで、SoCがSnapdragon 625、メモリー4GB、内蔵ストレージ64GBとかなり満足。Snapdragonが835でないのは残念だが、自撮りして楽しむぶんにはまったくもって動作に不満はない。というか、ある程度動作が重いゲームも遊べるし、ウェブブラウジングや各種SNSなど、まったくモタつかない。とくに内蔵ストレージが64GBになったのは、写真メインの端末として考えるとかなりの進歩だ。だって、16GBだったらあっという間にいっぱいになっちゃうからね!

 メモリーも4GBと倍増しているので、カメラを起動してゲームを遊んでブラウザーでニュースを見てなんていう使い方でもカクつくことはない。指の追従性もまずまず。具体的にはベンチマークを取ってみたので、ご覧いただきたい。スナドラ625搭載端末のごくごく平均的な数値と言える。

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これはAntutu Benchmarkの結果。スナドラ625としてはごく平均的な数値だ
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GeekBench 4でCPUベンチをテストした結果。シングルもマルチも、突出して良いというわけではないが、ちょっと前のハイエンドと同等レベル
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同じくGeekBench 4でGPUの処理性能ベンチ。これならゲームも快適だ
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3DMARKの結果。3Dをゴリゴリ使用するゲームをするならスコアは2万以上はほしい。そういうスマホじゃないと割り切ろう

 サイズは約74.8×154×6.85mm、重さ165gなのだが、とにかく6.85mmという薄さが際立っている。手に持つと、折れてしまいそうなくらい薄いので心配になるが、女性には持ちやすくていいかもしれない。デザイン的には四辺のフレームがラウンドしているためグリップしやすく、背面パネルはマットなので滑りにくい構造になっている。せっかくこれだけ薄いのでカバーを付けずに使用したいところ。また、リアカメラのレンズが飛び出しているため、テーブルなどに乱暴に置くとキズが付くこと必至なので注意したい。

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SIMスロット。DSDSに対応しているが、片方がmicroSDカードとの排他。せっかくならmicroSDカードを挿してたくさん写真を撮りたい
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上下部分。下部にUSB端子があるが、今年発売されたスマホにしては珍しいmicroUSBが採用されている
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両サイド。持ちやすいラウンドデザインもいいが、その薄さが目立つ

 地味に驚いたのが、USB端子がmicroUSBだったこと。ここ最近のスマホは安価なモデルもType-Cを採用しているが、ミドルハイスペックでmicroUSBは珍しい。とはいえ、今までの財産(USBケーブル)がそのまま使えるのはありがたい。Type-Cのケーブルはちょっと値段が高いので……。

 以上のように、普段使いであればほとんどスキがないスペックで、価格も4万円ちょっとと買いやすい。カメラを抜きにしても、ミドルハイクラスのスマホとしてはバランスよくまとまっているので、SIMフリースマホを探しているなら候補のひとつに入れて問題ない。

 次回からはカメラ機能を中心にレビューしていく。


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