重要ワードは「次を楽しみにしています」

○「Oh…, I wish it was tomorrow. Unfortunately, I have an appointment after work today. I hope I can join next time.
=明日だったらよかったのですが。残念なことに今日は仕事帰りに約束があるのです。次回を楽しみにしています。」

 少し長いですが、これくらい言えれば、ほぼ完ぺきにうまく断っていると言ってよいでしょう。それでは、どこがポイントなのか、1つずつ見ていきます。

 まず、一度もNoやI'm sorryを使っていないことに気が付きましたか。誘いを断る時には、なるべくこれらの言葉を使わないことが鍵になります。そうするだけで相手の提案をやわらかく断ることができるのです。

 さらに、誘いを断る理由をきちんと告げています。断る時に理由を伝えるのは非常に大事なことです。ここにUnfortunately(不運にも、残念ながら)を付け加えることで、英語がよりいっそう丁寧になっています。また、願望(~だったらなあ)を表すI wishなどを使って、残念がる気持ちを表現することもポイントになります。

 最後に一番大事なのは、次回を楽しみにしていると伝えることです。日本語で言うと、「また誘って下さい」「次回は必ず参加します」などでしょうか。これを付け加えるだけで、自分のスケジュールの都合が悪いだけで、「上司からの誘い自体を断っているわけではない」ことを強調することができます。

 Noと言わないこと、誘い自体は歓迎していること、この2つさえ表現できればOKです。

仕事を断わる時はYesもNoもNGワード

プロジェクト完了まで後3日。最後の追い込みに入っているあなたに、上司が新しい仕事を投げてきました。

「Can you make 3 different kinds of contracts for our new client?=取引先用に、3種類の契約書を作成してくれますか?」

 どうやらこの仕事を引き受けたらプロジェクトは間に合いそうにありません。徹夜してでも間に合わせるべきなのか。さてこんな時、あなたならどういう言葉を返すでしょうか。