[ブリュッセル 20日 ロイター] - イタリア銀行(中央銀行)の次期総裁人事を巡り与党・民主党内に現職のビスコ総裁を批判する声があることについて、ジェンティローニ首相は中銀の独立性は重要だが政治的見解を示すことに問題はないと指摘、意見対立の解消を探る姿勢を鮮明にした。

中銀を巡っては、 国内の複数の銀行がここ数年に破綻したことを受けて、中銀の監督姿勢が不十分だったとの批判の声が上がっている。

中銀のビスコ総裁は10月に任期満了を迎える見通しだが、民主党書記長(党首)のレンツィ氏が批判しているため、再選の可能性が低下している。

ジェンティローニ首相は、次期総裁候補を指名する必要があるが、まだ決定していない。首相は19日、民主党との関係は「非常に良好」で「すべての政治的見解は正当」と述べた。

首相はブリュッセルで記者団に「政府はイタリア銀行の規則と自主性を尊重して決定を行う」と強調。ビスコ氏を再任するか、新たな候補者を指名するかについてはコメントを控えた。

中銀総裁を正式に任命する役割を担うマッタレッラ大統領は、レンツィ前首相の批判に反発し、ビスコ総裁を擁護している。