[東京 23日 ロイター] - 三越伊勢丹ホールディングス <3099.T>は23日、高級食品スーパー「クイーンズ伊勢丹」などを展開する三越伊勢丹フードサービス(東京都中央区、IMFS)の株式の66%を三菱グループ系の投資ファンド「丸の内キャピタル」に売却すると発表した。三越伊勢丹フードサービスは不振が続いており、ファンドの下で早期の再建を図る。

伊倉秀彦・経営戦略本部部長は会見で「V字回復には外部の力を借りた方が良いと判断した」と述べた。

まずは会社分割でIMFSのスーパーマーケット事業などを承継する新会社を設立。新会社の株式の66%を丸の内キャピタルに譲渡する。譲渡価格は非開示。株式の譲渡は2018年3月末を目途とする。店舗名の「クイーンズ伊勢丹」は継続する。

同社グループに34%の株式を残したことについて、伊倉部長は「スーパーマーケットの立地は変わらないし、看板(店舗名)も変わらない。グループとして、運営に一定の関与をしていく」と述べた。

ファンドの下で4―5年をかけて再建を図った後については「その時の状況であらゆる選択肢を持つ」とし、買い戻しも選択肢として残している。

三越伊勢丹フードサービスは、クイーンズ伊勢丹を17店舗展開しているほか、百貨店内の食品販売事業などを行っている。不採算店舗で譲渡しない店舗の選別などは、今後進める。

IMFSの主力のクイーンズ伊勢丹事業では、競争環境が厳しい中、出店拡大してきたことで「高級スーパーで出店コストがかかった。売り上げと投資のバランスが崩れた」という。2017年3月期まで5期連続の営業赤字で、2017年3月期は11億円の営業赤字だった。

三越伊勢丹グループでは「百貨店本業の再構築」や「成長事業の選択と集中」に重点配分し、構造改革を進めている。。

丸の内キャピタルは、同じく高級スーパーの「成城石井」を買収して再建、ローソンに売却した実績がある。

(清水律子)