[ロンドン 23日 ロイター] - 世界鉄鋼協会(WSA)が23日に公表したデータによると、9月の世界の粗鋼生産量は1億4140万トンだった。前年同月比5.6%増加したが、前月比では2.3%減で、単月の生産量としては2月以来の低水準だった。生産量は、WSAに生産状況を報告する66カ国の合計。

中国は、前年比5.3%増、前月比3.7%減の7180万トン。

中国は世界の粗鋼生産量のほぼ半分を占めるが、政府による環境対策の影響で製鉄所が生産を減らしており、今年冬季は3000万トン以上の生産減が予想されている。公式データによると、中国当局は昨年初頭以来、1億1000万トンの合法的な生産能力と、1億2000万トンの違法生産能力を削減。ここに来て生産量への影響が出始めている。

コンサルティング会社MEPSによると、中国の生産能力削減やインフラ支出急増、貿易保護主義の拡大を背景に、世界の平均の鉄鋼価格は2015年12月に付けた12年ぶり低水準から約50%上昇した。

ただしWSAは、来年の中国鉄鋼需要の成長は見込んでいない。中国のインフラ支出の勢いが失速するとともに、中国当局が経済のリバランスや、環境保護に向けた取り組みを再び加速するとみているためだ。