[ブリュッセル 23日 ロイター] - 欧州委員会は、先週にメイ英首相と夕食を共にしたユンケル委員長が首相は「意気消沈していた」と周囲に漏らしたとする新聞記事について、報道内容を否定した上で、英国の欧州連合(EU)離脱に向けた交渉の妨害を狙った中傷行為だと批判した。

記事を書いたのは、ユンケル委員長周辺とパイプのある独紙フランクフルター・アルゲマイネの記者。保守党内の対立に疲れた様子のメイ首相がユンケル氏との夕食会でEUに助けを求めていたと報じた。

この記者は今年4月にも、メイ首相とユンケル委員長の会合後、両者の意見が対立したとする記事を執筆していた。

欧州委員会は4月の記事には反論しなかったが、今回は報道内容を強く否定。

ユンケル委員長はBBCに対し、「記事中に真実は一つもない」と発言。メイ首相については「調子が良さそうで、疲れていなかった」と述べた。

欧州委の報道官は記者団に対し、一部の人々が離脱交渉に介入しようとしているが、「われわれは介入を望まない」と語った。

メイ首相の報道官は報道に関するコメントを拒否した上で、首相とユンケル委員長は互いに夕食会について「建設的で友好的だった」と感想を述べていたことを強調した。