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カイゼン!思考力

それで意思決定していいの?――事例証拠の誤用

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]
【第71回】 2011年11月4日
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陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、「事例証拠の誤用」を取り上げる。

――問題です

 以下のベンチャー経営者Aさんの問題は何か。

A「さて、今回の意思決定だが、なかなか悩ましいところだ。M案で行くか、N案で行くか。

 M案の場合、たしかにリスクは少ないし、従業員やパートナー企業の同意も得やすいだろう。ただ、長い目で見たときに競争に勝てる戦略なのかはやや自信がない。

 一方のN案だが、こちらは、成功すれば今の地位を強固なものにできるが、従業員やパートナー企業からの反発は必至だ。顧客の中にも、離れていってしまう人々はいるだろう。

 両者の折衷案もあるが、それはかえって虻蜂(あぶはち)取らずになってしまいそうな気がする。まてよ、そういえば、作家だった私の父親は『迷ったら、困難な道を行く方が、結果として良い結果が出ると信じる』と言っていたと、父の友人だった編集者のXさんはよく私に語ってくれた。父は早世してしまったので、直接父から聞いたわけではないが、Xさんの言うことだから本当なんだろう。道は違えども、親父の言葉には重みがある。よしここはN案で行こう」

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嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


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ビジネスパーソンが日常生活やビジネスの現場で陥りがちな思考の罠。そんな罠になぜ人ははまってしまうのか――。その謎と罠に陥らない方法に迫ります。

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