[25日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して下落。米連邦準備理事会(FRB)議長の後任人事などを巡り「確実な材料に欠けるなか利食い売りが出た」(BKアセットのキャシー・リアン氏)。この日発表された9月の耐久財受注や新築住宅販売は底堅い内容だったものの、ドルの押し上げには至らなかった。

ドル/円<JPY=>は一時114.245円と、7月11日以来の高値をつけたが、その後は0.2%安の113.70円。

ポンド/ドル<GBP=>は約1%高の1.3271ドル。第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値が前期比0.4%増と、予想の0.3%増を上回ったことを受け、英中銀が来週利上げするとの見方が強まった。

カナダドル<CAD=D3>は下落し、1.2816カナダドルと7月12日以来の安値。カナダ中銀は市場の予想通り、政策金利を1%に据え置いた。

<債券> 堅調な耐久財受注や住宅販売統計に加え、FRBの次期議長人事に注目が集まる中、国債利回りが急上昇した。

10年債利回り<US10YT=RR>は一時、2.475%と3月21日以来約7カ月ぶりの高水準を記録した。2年債利回り<US2YT=RR>も一時、1.623%と9年ぶり高水準を更新する場面があった。

利回りは統計公表を受け、上げ幅を拡大した。

米財務省が340億ドルの5年債入札を行ったが、需要はさえなかった。前日の2年債入札と同様、軟調な結果となった。

<株式> 下落した。ダウ工業株30種とS&P総合500種は、軟調な企業決算や米国債の利回り上昇を背景に、7週間ぶりの大幅な下落率となった。

米10年債利回り<US10YT=RR>は、堅調な経済指標や米税制改革の進展期待から、2.475%と、7カ月ぶり高水準を記録した。

通信大手AT&T<T.N>は、3.9%下落。第3・四半期決算が失望を誘う数字となったことから、売りが優勢となった。ベライゾン<VZ.N>など他の通信株も売られた。

航空機大手ボーイング<BA.N>は、2.8%安。四半期決算で、空中給油機KC46に絡み3億2900万ドルの費用を計上したことが圧迫材料となった。

S&P指数がカバーする11の主要セクターが全てが下落した。

<金先物> ほぼ横ばいとなった。

朝方までは軟調に推移。FRBの次期議長人事をめぐり、共和党上院議員らはタカ派色が濃いとされるスタンフォード大のジョン・テイラー氏を支持しているとの報が流れたことから、金には売り圧力がかかった。また、耐久財受注額と新築住宅販売件数がいずれも市場予想を上回ったことも、圧迫材料となった。

ただ、早朝からドルが対ユーロで売られ、ドル建てで取引される金塊などの商品に割安感が生じたことから、金相場はプラス圏に浮上した。

<米原油先物> 最新週の米原油在庫が市場予想に反して積み増しとなったことを嫌気し、4営業日ぶりに反落した。

前日の原油相場は清算値で約半年ぶりの高値を付けていた。この日はその反動から、利益確定の売りが台頭し、相場は未明からおおむね軟調に推移した。

ただ、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が前日、世界の石油需要は2050年までに45%伸びるとの見通しを示していたことが相場を下支えしたほか、ドルが対ユーロで下落し原油に割安感が生じたことも相場の下値を抑えた。