[25日 ロイター] - 米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>は25日、受け取る人が留守でも自宅内に荷物が配達されるシステム「アマゾン・キー」を発表した。

利用者は不在時に配達員が訪問した際、アマゾンが提供する施錠機器とカメラを遠隔地から操作でき、利用者が設定したパスコードを使って玄関に入った配達員をカメラで監視する仕組み。

アマゾン・キーのサービスは11月8日から米国内の37カ所で開始される。

アマゾンの配送テクノロジー担当バイスプレジデント、ピーター・ラーセン氏は「これは当社にとっての実験ではない」と指摘。「今後はアマゾンのショッピングで中核的役割を担う」と述べた。

アマゾンのプライム会員は249.99ドル以上を支払ってアマゾン・キーを利用できる。施錠機器とカメラはアマゾンが顧客の自宅に設置し、クラウドで制御される。

配達員は顧客宅に到着した際、ドアの呼び鈴を鳴らすかノックし、誰も出ない場合はモバイルアプリの「アンロック」ボタンを押す。そうすると、アマゾンが即座に配達員の本人確認を行い、荷物の有無も確認する。

その後はカメラで撮影された動画が顧客に配信され、顧客は荷物が届けられる様子を遠隔地から見届けることができる。

ラーセン氏は、自宅内での窃盗はアマゾン・キーの試験段階では「起きなかった」と説明。問題が起きた際には、アマゾンが顧客に払い戻す場合もあるという。

アマゾンが1年以上にわたって取り組んできたこのシステムは、自宅に不在がちな顧客への販売を支援する可能性がある。また、アルファベット<GOOGL.O>傘下のネスト・ラブズと競争するホームセキュリティー機器市場への参入を狙うアマゾンの野心も垣間見られる。