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 表面の大半がディスプレーで覆われ、近未来を思わせるデザインが目を引くiPhone X。

 11月3日の発売まで残り2週間に迫った。ホームボタンがなくなったことに加え、iPhone史上初めて有機ELディスプレーを採用したことが特徴だ。この目新しさに惹かれ、10月27日の予約受け付け開始が待ち遠しく思う人もいることだろう。

 だが、過去の携帯電話を見渡すと、有機ELディスプレーそのものは決して新しい技術ではない。フィーチャーフォン(ガラケー)では2007年3月発売のau「MEDIA SKIN」(京セラ製)がメインディスプレーに有機ELを採用したほか、スマートフォンでも、2010年10月発売の「GALAXY S」(サムスン製)などでも有機ELディスプレーが使われている。10年以上前からある技術を、なぜ今頃になってiPhoneが採用したのだろうか。

 その謎を解くヒントが、9月19日に開かれた座談会「大手キャリア最新スマートフォン所有者へのグループインタビュー」にあった。スマートフォン市場などを研究しているMMD研究所が主催しているもので、iPhone 7やXperia XZ Premium、Galaxy S8+など、5社の最新スマートフォンのユーザーが対談したもの。座談会では重視している機能や買い換え時期など様々なテーマで話し合われたが、中でも購入理由に「画面の大きさや綺麗さ」を挙げた人が多かったのだ。

 Galaxy S8+(サムスン製)を愛用する35歳男性はこう話す。

「画面が大きいからGalaxy S8+を選びました。前に使っていたS7 edgeもそうですが、有機ELで画面が見やすいのが特徴です。Amazon Primeなどでスマホ越しに映画をよく観ますが、大きい画面で綺麗に動画を視聴できるので没入感が強いと思います」