[東京 27日 ロイター] - 新日鉄住金<5401.T>の栄敏治副社長は27日の決算会見で、品質データ改ざん問題の渦中にある神戸製鋼所<5406.T>との提携関係について「今後も継続していく」と述べた。

2001年に旧新日鉄、旧住友金属工業、神戸製鋼所の3社で提携を結んだ。トラブル時や高炉の改修時などに鉄源を補完し合うほか、買収防衛のために相互で株式を持ち合った。この提携は、2社が経営統合して新日鉄住金になった後も、続いている。

栄副社長は「お互いにメリットがある案件はやりましょうという一般的な取り組みであり、今回のことで具体的な話し合いは何も行われていない」と付け加えた。

神戸鋼への発注を新日鉄住金に切り替える案件は「現時点でない」という。

また、神戸鋼への支援については「特に今は考えていない」と述べた。

神戸鋼の問題から、素材メーカーの品質管理に厳しい目が向けられている。新日鉄住金の取り組みについて、栄副社長は、日本鉄鋼連盟のガイドラインに沿った施策を進めていると説明。顧客との契約からスペックが外れた場合には「顧客と協議し適切に対応したい」とした。

神戸鋼の品質データ改ざんについては「調査委員会を設けて調査している。この時点でコメントするのは差し控えたい。調査の行方を見守っていきたい」と述べるにとどめた。

(清水律子)