[東京 27日 ロイター] - 新日鉄住金 <5401.T>は27日、2017年4―9月期の連結経常利益が1576億円と、前年同期比5.6倍になったと発表した。経常利益は、会社計画の1500億円を上回った。良好な需給環境のなか、値上げが浸透し、製鉄事業の利益を押し上げた。

経常利益の1300億円の増益のうち、製鉄事業が1150億円と大勢を占めた。

4―9月期の鋼材価格は1トン当たり8万3500円で、主原料価格上昇前だった前年同期の6万8000円から大きく上昇した。

栄敏治副社長は会見で「鉄鋼石や原料炭の価格上昇分の鋼材価格への転嫁は終わった」と述べた。

鋼材市況は好調な状況が続いている。問題だった中国で減産が進んでいる一方で、国内需要は、自動車や建設部門で強まっているという。先行きについて、栄副社長は「鋼材市況は底堅い」との見方を示した。

連結売上高は2兆7450億円(同27.0%増)。日新製鋼の子会社化なども貢献した。

2018年3月期の連結経常利益は3000億円(前年比71.9%増)の見通しを据え置いた。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト15人の経常利益予測の平均値は3287億円となっている。

今回初めて公表した連結売上高見通しは5兆6000億円(同20.9%増)。

(清水律子)