10月25日、中国で政治エリートへの起用が恒常的に進まないグループが1つある。それは女性だ。写真は共産党大会の出席者。北京で18日撮影(2017年 ロイター/Aly Song)

[北京 25日 ロイター] - 中国共産党が、北京で24日閉幕した党大会のような大規模集会を開く際には、「人民の代表」という自らのイメージを演出する狙いもあって、出席する代表者リストは常に注意深く選定される。

 下働き的な立場の人や、少数民族に光があてられることもあるが、政治エリートへの起用が恒常的に進まないグループが1つある。それは女性だ。

 中国建国の父である毛沢東氏は、かつて女性が「天の半分を支える」と語ったかもしれない。だが5年に1度の党大会で新指導部が選ばれてみると、女性が支える部分はほとんど何もなかった。

孫春蘭・党中央政治局委員。2016年11月撮影(2017年 ロイター/Jason Lee)

 党の最高意思決定機関である中央政治局常務委員会には男性7人が選ばれたが、女性は誰ひとり選ばれなかった。これまで女性が起用された例は過去1度もない。

 中央政治局の新たな委員25人のうち、女性は外部との連携を担当する部門を率いる孫春蘭氏のみだ。孫氏は2期目の選出となり、5年後に引退するとみられている。これまで中央政治局には孫氏のほかに劉延東副首相がいて女性2人の体制だったが、定年を迎えた劉氏は、今回同局から退任した。

 その下に位置する任期5年の党中央委員会では、新たな委員204人のうち女性は10人、割合にして4.9%に過ぎない。これまでと同じ割合だが、女性が13人いた2007年─2012年期からは減少している。