[フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の銀行監督部門高官は27日、域内銀行の不良債権の処理計画に満足した場合は、引当金計上などの新たなガイドライン(指針)を延期すると示唆した。

ECBは4日、新たに不良債権として分類された貸出債権について来年1月1日から2年以内に、額面の100%に相当する引当金の計上を提案した。有担保の不良債権については7年以内の引当金計上を求めるとした。

これに対し、ユーロ圏の8430億ユーロ(9780億ドル)の不良債権のうち3分の1を抱えるイタリアから激しい反発が出た。

ECBの「単一監督メカニズム(SSM)」役員会メンバーであるイグナツィオ・アンジェローニ氏は、会議で「各銀行の処理計画に関する分析はまだ完了していない」と説明。「計画におけるその部分にどの程度満足できるかによって、引当金の積み増しを求めるかどうかを来年第1・四半期までに決定する」と述べた。

ECBのコンスタンシオ副総裁は、不良債権処理により国内の景気を損ねるとのイタリアの主張に配慮し、「慎重に」進める考えを示していた。