SIMフリースマホのなかでも、今回は比較的ハイスペックな機種を中心に集めた。はたしてコストパフォーマンスが良いと言えるのか? 第1回の今回はスペックと料金をチェック!

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ZenFone 4
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Moto Z2 Play
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HUAWEI P10 lite

SIMフリーでもCPUは8コア メモリーは3GB以上が当たり前

 今回から4回に渡って比較するのは、SIMフリースマホの中でも比較的ハイスペックなモデル2機種に、税抜2万円台でそのコストパフォーマンスの高さから一番人気になっているモデルの計3台だ。

 まずは簡単な各機種の紹介から。

●ASUS「ZenFone 4」
デュアルレンズカメラを全機搭載するなど、今年のZenFone 4シリーズはカメラを大プッシュ。6GBメモリーの搭載をはじめ、スペックの高さも注目の一台。さらに上位に光学2倍ズームのデュアルカメラになった「ZenFone 4 Pro」もある。

●モトローラ「Moto Z2 Play」
背面に追加するオプション「Moto Mods」で機能拡張ができる、モトローラのフラグシップ機「Moto Z」シリーズの2世代目モデル。極薄デザインや軽快な動作もアピ―ル。SIMフリースマホのなかでも独自性が強い個性派だ。

●ファーウェイ「HUAWEI P10 lite」
税抜2万円台のミドルクラスの端末ながら、美しいデザインに省エネ、カメラも含めたバランスの良さがウリ。そのコストパフォーマンスの高さから、SIMフリースマホの中でもボリューム的にはトップクラスの1台だ。

 主なスペックを見ると以下のとおり。

 今回の3機種は比較的性能が高いだけに、多少操作しただけでもその快適さが感じられる。スペックを見ても3機種とも実際のCPUこそ違うが、8コアで並び、ZenFone 4はメモリー(RAM)が6GB、Moto Z2 Playが4GB、HUAWEI P10 liteでも3GBを搭載する。

 LTE対応バンドを見るとZenFone 4、HUAWEI P10 liteは(800MHz帯を含む)auネットワークにも対応するなどやや有利か。Moto Z2 Playはベータ版ではあるものの、ドコモを含むVoLTEでの通話に対応している。

 カメラについては3機種ともインカメラも含めて高画素。ZenFone 4はデュアルカメラなので2つの画素数を表記している。防水・防塵をはじめとしたいわゆる国内ユーザー向け機能は基本非対応。

 3機種ともnanoSIMが2枚装着できるが、ZenFone 4とMoto Z2 PlayがDSDSに対応。なおUSB端子もこの2機種がType-C。バッテリーはZenFone 4が3300mAhと大きいが、他の2機種も3000mAhと十分な数値。3機種とも指紋センサーを搭載する。

 結果、スペックだけの比較ならZenFone 4が上、次にMoto Z2 Play、そしてHUAWEI P10 liteという順だろう。

本体価格は3万~6万円台
当然、最も安価なHUAWEI P10 liteが有利

 料金プランの比較では、主要MVNOで音声SIMとセット販売をしている例を参考に、通話プランを一回線契約(家族でシェアしない)、2年利用を想定した。表では本体価格、月額料金、キャンペーン(セール)のプレゼントや値引きも考慮している。金額はすべて税込。

 当然ながら端末価格が安価なHUAWEI P10 liteが合計額でも最も安くなる。とはいえ、どれでも2年トータルで10万円を切っている。HUAWEI P10 liteと楽天モバイルの組み合わせで計7万1690円。12月27日までの期間限定で本体価格が値引きされている。

 楽天モバイルの場合は、表のものとは異なる「スーパーホーダイ」というセットプランが今の一押し。これは通信量を使い切っても1Mbps+1回5分までの通話定額に、長期契約時は端末価格の割引もある。スーパーホーダイは表よりも若干高くなるものの、それでもトータル7万円台。やはりキャリアスマホとの料金差は大きい。

 Moto Z2、ZenFone 4はIIJmioとの組み合わせ。それぞれトータルで8万円台と9万円台。IIJmioでは11月6日までオータムセールを行っており、Amazonギフト券がプレゼントされるのでそれも加えている。ここに通話定額を付けても、2年間でプラス2万円程度だ。

並べてみるとHUAWEI P10 liteのコンパクトさが際立つ
細部を見るとMoto Z2 Playの工夫に惹かれる

 外観をチェックすると、3機種ともそれなりに大きいスマホなのだが、並べてみるとディスプレーの5.2型のHUAWEI P10 liteが当然ながら一回りコンパクトだ。厚さを見るとMoto Z2 Playが極薄のはずだが、カメラ部分が盛り上がっているため、並べるだけだと極端な薄さは感じない。手で持ったほうがわかりやすい。

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真ん中のHUAWEI P10 liteだけ5.2型なので、当然一回りコンパクト

 ZenFone 4はホームボタンがタッチキータイプで押してもクリック感が無い。これは指紋センサーを兼ねている。左右の戻る、アプリ履歴のキーもタッチキーで操作しないときは消灯する。

 下部にイヤホン端子、Type-CのUSB端子。右側面に音量、電源ボタン、左側面にはSIM&SDカードスロットがあり、2枚のnanoSIMが挿せるものの、その場合はmicroSDカードが使えない。

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ZenFone 4は昔ながらのディスプレーの外にあるタッチ式ボタンを搭載。普段は光らないため目立たない。側面はメタルフレームでこれは右側面
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USB端子はType-C。DSDS対応も片方のSIMスロットとmicroSDは排他仕様

 Moto Z2 Playはホームボタンなどのナビゲーションバーがディスプレー内に表示され、その下に指紋センサーがあるという配置。ソフトウェアの設定で指紋センサーで端末操作するようにでき(指紋センサーの左フリックで「戻る」、右フリックで「履歴」など)、その際にナビゲーションバーの表示を消せる。

 右側面には音量ボタンと電源ボタン(ギザギザのスピーカーみたいな形状)。背面下部にオプションで機能拡張が可能なMoto Modsの端子がある。カメラ部分は凸状にかなり出っ張っている。本体下部にイヤホン端子とType-CのUSB端子。上部にはnanoSIM&microSDスロットがあるが、これは両面が使えるようになっており、nanoSIM×2とmicroSDの3枚同時挿しが可能だ。

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指紋センサーで端末操作をする場合は、ナビゲーションバーを消すことも可能。こちらもメタル筐体で電源キーがギザギザになっていてわかりやすい
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背面にはMoto Mods用の端子。ここで電源供給と通信を行なう。nanoSIM&microSDスロットは両面タイプになっている

 HUAWEI P10 liteもメインのボタン類がディスプレーに表示されるタイプ。指紋センサーは背面にある。右側面に音量、電源ボタン。上部にイヤホン端子、左側面にはZenFone 4と同じくnanoSIM&microSDカードスロットがあるが、DSDSには非対応。下部のUSB端子は従来型のmicroUSBだ。

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指紋センサーは背面に搭載するタイプ
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比較的安価な端末だが、フレームも高級感を演出している

端末価格どおりのスペック差 まずは引き分け!

 この3機種、SIMフリースマホらしく、スペックと価格がちょうどリンクしており選ぶのが難しい。初回の比較でいきなり引き分けと判断したい。

 3機種中で最もスペックは抑えめなものの料金は安いHUAWEI P10 liteと、もっともスペックが高く高価なZenFone 4では、トータルコストの差は2万6000円あまり。Moto Z2 Playはその中間だが、Moto Modsという特徴的な機能がある。

 とはいえ、テストをすれば必ずしもスペックどおりの結果とはならないはず。ZenFone 4が圧倒するのか。それともHUAWEI P10 liteとMoto Z2 PlayがZenFone 4を凌駕するシーンを見せるのか。次回もお楽しみに。