お洒落なインテリア、雑貨の専門店Francfranc。その創業者にして、社長の髙島郁夫さんに話をうかがうべく、青山の本社を訪ねた。予想通りシックにまとめられたオフィスで、髙島さんは蒸し暑さを感じさせない爽やかなスタイルで迎えてくれた。

写真=奥山栄一 文=福留亮司
髙島郁夫 Francfranc代表取締役 社長執行役員
1956年福井県生まれ。大学卒業後、マルイチセーリング入社。90年にバルスを設立後、96年にMBOし独立。2017年9月?社名をFrancfrancに変更。国内外で体得した感性と独自の視点により事業を展開している。趣味はトライアスロンとサーフィン。

サーフィンからは人間関係を学びました

 お洒落ショップの代表は、期待を裏切らないシンプルかつスタイリッシュな出立ちだった。まず、還暦を過ぎてスリムに保たれた体型、そして、その爽やかさに驚かされた。聞けば、趣味はサーフィンだという。さらに約25年ほど前からトライアスロンにも挑戦しているのだそうだ。

「サーフィンは、自分の人生の中でもエポックな趣味になったと思いますね。はじめたのは12、3年前。地位とか名誉とか財産とか、まったく関係ない世界なので、新鮮でしたし、居心地いいんですよ」

 その12、3年程前には、すでにトライアスロンをはじめていたようで、「そもそもスポーティなことが好き」なのだという。慌てて運動して体型を維持しようという多くの中年と違い、とても自然体なのである。

 だからなのか、日常生活で心掛けていることもとくにないようで、オンとオフの境目もあまりないのだという。

「たとえばサーフィンでは、基本は自分一人でやってるんですけど、海に入ると周りに人がいるので、人間関係も学ばなければならないんです。10分、20分いて、この人はこんな人だということを読まなければいけない。そんななかで自分で波を捉えないといけないので、サーフィンは人間関係が大事なんです。人間関係を学べないヤツは問題起こしたりするんですよ」

 趣味であるサーフィンからも学ぶべきことがある。だからオンオフの境界を作る必要がないのだ。髙島さんは、むしろ作らない方がいいと思っているようだ。

「トライアスロンにしても、通常は仕事が忙しいので毎日トレーニングできるわけではないんです。せいぜい週末とか空いた時間に、筋肉が落ちない程度にトレーニングをするくらいですね。でも、ロングディスタンスのアイアンマンレースとなるとそうはいかない。1年かけてしっかりと身体をつくっていかないと難しい。だから、そういうものには、とりあえずエントリーしちゃうんです。そうなるとカウントダウンがはじまるので、自然と練習するようになっていくのです」