アイアンマンレースへの準備は仕事の進め方とまったく同じ

 このアイアンマンレースのそれは、仕事のやり方とまったく同じなのだそうだ。

「まず目標を決めて、それをブレークダウンして、スケジュールを組んで、項目出しして実行するという感じが同じですね。目標が決まらないとどうにもならない。目標が一番大事です」

 ということなので、現在のフランフランにおける目標はどういうものなのか聞いてみると、「これ以上間口を拡げないで、深掘りしていきたいと思ってます。ひとつのことって、深く行くと、どんどん深さが見えてくる。浅いうちに、こんなもんでって限界を決める人がほとんどなんですが、私は深掘りすることに可能性を感じているのです」

 つまり、世の中は新しいこととかモノが満ちあふれてる。瞬間的にいいなと思ったものでもすぐ飽きるし、新しいことはすでに事足りてる。だから「新しいことより、長く続けることの方が大事」なのだという。

 もちろん、フランフラン自体もこれまでは間口を拡げる方向にいったこともあった。これは髙島さんが「やってみたかった」ということだ。何でも一回やってみないとわからないからである。

縦に拡げることで、面積を大きくする

「横に拡げた分、縦にも拡げないと面積って大きくならないんで。間口が狭くても400年やってれば、すごく面積が広がるじゃないですか。そうやって、いかに面積を拡げられるかってことなんじゃないかなと。フランフランも、もう横は拡げなくていい。店舗も、増やさなくていいと思ってます」

 そんな髙島さんに、最後に現在一番興味あることを聞くと「Style of Life」という答えが帰ってきた。

「もうモノの時代じゃないですよ。そういうことで人々が動いてた時代じゃないですよね。なのにスタイルを持てない人が多いな、とは感じますね。本質的なこととか、モノじゃないってことを理解していかないと、スタイルは生まれないと思うのです。男としては、ダンディズムって非常に大事。今後は生き様がビジネスになるんじゃないでしょうか」

 そして、髙島さんはそれを実現したのはヴァージングループのリチャード・ブランソンしか知らないという。

「ヴァージンというのには、彼のスタイルがあるじゃないですか。ヴァージンアトランティック航空ができたときも、彼自身が乗りたい飛行機なんだろうな、とか。自分のスタイルをビジネスにしているのが、ヴァージングループだと思うんですよ。ただ、彼のはちょっと規模が大き過ぎたかもしれないですね。規模感は大事です。私は、いずれ身の丈にあったライフワークみたいなものがやれたらいいな、と思ってます」