これは遺言と自己啓発とを融合した「遺言の新しいカタチ」なので、肩の力を抜いてリラックスして取り組めます。9マスに向かって文字を埋めていたら、いつの間にか法的効力のある遺言が書けていたというのが理想です。

書き出すと止まらなくなる
不思議な遺言書

 月日は流れてセミナーの当日。

 今回は、「9マスユイゴン」がいかに参加者の人生に役立つものかに焦点を当てることにしました。定刻の少し前に、セミナー会場は満員となりました。

 老若男女さまざまな年齢層の参加者の中でも、女性の参加者が少し多いようでした。遺言のアウトライン説明のあと、ワークショップとして実際に遺言を書いてもらうことにしました。

 参加者の多くは遺言を書いたことがない人たちです。セミナー会場でたまたま居合わせた、まったくの他人の中で、遺言を書くことには少し抵抗があるようでしたが、こういう状況では、女性のほうが適応力があるようです。

 多くの方は書き出しがゆっくりです。しかし、いったん書き始めると、みなさん止まらなくなります。そして、無事に参加者全員が9マスを埋め、意見交換も行われました。なかには、自分の「9マスユイゴン」を披露される人もいらっしゃいました。

 書き終えたみなさんは一様に「ああ、スッキリした」とか「自分の人生の全体像がわかった」「生きる勇気が湧いてきた」と感動の言葉を口々にされたのです。

 このセミナーのひとコマからもわかるように、「9マスユイゴン」には自分の人生と向き合い、頭と心を整理する力があるのです。