[東京 31日 ロイター] - ヤマダ電機<9831.T>は31日、小型の電気自動車(EV)を開発するFOMM(フォム、川崎市)と資本・業務提携したと発表した。

ヤマダは出資額を公表していないが、関係者によると十数億円で、出資比率は約1割という。

生産は船井電機 <6839.T>に委託し、2020年までに低価格のEVを国内で販売する予定。

FOMMは、スズキ<7269.T>出身でアラコ(現:トヨタ車体)を経て1人乗りEV「コムス」などを開発してきた鶴巻日出夫社長が13年に立ち上げたベンチャー。東南アジアを中心とした普及を目指してきたが、ヤマダとの提携では、国内向けに4人乗りの小型EVを設計・開発。価格は1台100万円以下に抑え、ヤマダの店舗やインターネットを通じて販売する予定。

FOMMの小型EVは水に浮く性能も持っており、水害時でも移動できる。ヤマダは国内に広がる店舗網を活かして小型EVを販売し、「次世代モビリティ・ビジネスの構築を目指す」としている。

FOMMはまずタイでの小型EV販売を計画中で、来年後半にタイでの量産・販売を目指している。同社は市場が大きく、EVに力を入れる中国での展開も視野に入れており、複数の中国企業とも技術供与や部品供給、出資受け入れなどに関して検討しているとみられる。

ガソリン車の構成部品が約3万点とされる中、EVは1万点強で済むと言われ、家電やITなど異業種の大手企業やFOMMのようなEVベンチャーが参入しやすく、EV事業での競争は一段と激化しそうだ。

*写真を差し替えました。

(白木真紀 編集:吉瀬邦彦)