日本発デジタル企業の
グローバル戦略

KEYNOTE PRESENTATION
「日本企業がグローバリゼーションで勝ち抜くためには」より

■キーノートスピーカー
日本コカ・コーラ マーケティング&ニュービジネス、インターラクティブ・マーケティング
バイスプレジデント 
江端浩人氏
サイバーエージェント代表取締役社長CEO 藤田 晋氏
ミクシィ代表取締役社長 笠原建治氏
グリー代表取締役社長 田中良和氏
■ゲストスピーカー
dmg::events デジタルマーケティング部門 代表 スーザン・マクダーミッド氏 

「日本企業がグローバリゼーションで勝ち抜くためには」では、藤田晋氏(サイバーエージェント)、笠原健治氏(ミクシィ)、田中良和氏(グリー)といった日本を代表するデジタル系企業のトップが登壇(モデレータは日本コカ・コーラの江端浩人氏)、各社のグローバル戦略に関してディスカッションが行われた。

 サイバーエージェントは米国・サンフランシスコにオフィスを立ち上げ年商10億円を突破。国内の手法を踏襲し大型投資はしないとの方針のもと、渋谷発のJapanese Coolを提案していくという。アジアではベンチャーキャピタル業を中心に30社ほどに投資しているが、それと同時に中国最大のSNSで「小人国」(アメーバピグ中国版)をリリースするなど、ベンチャーキャピタル以外のビジネスにも取り組む方針。

「ユニークな存在として海外に進出していきたい」とコメントしたのはグリーの田中氏。Facebookやzyngaといった企業のビジネスモデルと比較した際のグリーの強みは、「モバイル中心の垂直統合モデル」だという。

 一方、ミクシィの笠原氏は海外展開のリスクについても言及。中国・上海に子会社を設立しSNSを運営した際に「mixiらしさが削げ落ちていく」ことを経験、ミクシィのオリジナリティを追求することが重要だと考えていることを説明した。いまや上海は同社の開発の一大拠点に生まれ変わっているというが、「SNS 2.0」というキーワードをもとに新サービス展開も視野に入れているようだ。

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