[ローマ 31日 ロイター] - イタリア銀行(中央銀行)のビスコ総裁は31日の基調講演で、国内銀行の経営問題に関し中銀が「大半の案件」の解決に役立ってきたと述べ、対応を擁護した。

イタリアでは過去2年間で銀行10行が経営破綻している。ビスコ氏は広範にわたる政界の反対がある中でも、数日前に総裁として再任されたが、それまで多くの政治家から批判を浴びていた。与党・民主党(PD)党首のレンツィ元首相は、議会でビスコ氏を批判し、再任を妨げようとした。

ただ、再任に不可欠となるジェンティローニ首相とマッタレッラ大統領の支持を維持した。

ビスコ氏は講演で、銀行のトップが監査を避けたり規則を曲げたりするのに迅速に動いたと指摘し、危機を避けるために監督機関が介入することが必ずしも可能でなかったと述べた。その上で銀行問題の解決に長時間かかったことを認め、「遅れが出た原因をより深く調べる必要がある」とした。

イタリアの短期的な経済見通しには明るい見方を示した。企業や個人への信用拡大を背景に経済成長は引き続きペースを上げており雇用も創出されていると述べた。

銀行問題の原因となっていた不良債権は今、「急速に減っている」とした。6月末時点で融資全体の8.4%を占め、2015年のピークである11%から低下していることを示した。