[ワシントン 31日 ロイター] - 米野党・民主党の上院議員らは31日、トランプ大統領が議会の承認なしに北朝鮮を先制攻撃することを阻止する法案を提示した。トランプ氏のアジア歴訪を前に、北朝鮮問題の重要性を強調する格好となった。

法案は、北朝鮮が米国に先制攻撃を仕掛けない限り、トランプ氏や今後の米大統領が議会の承認なしに北朝鮮を攻撃、あるいは北朝鮮への軍事攻撃に資金を振り向けることを禁じる内容となっている。民主党議員らは核兵器での先制攻撃を阻止する内容だと説明した。

北朝鮮による一連の核・ミサイル実験やトランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の挑発的な言葉の応酬で、米朝間の緊張は高まっている。

同法案の提案者である民主党のクリス・マーフィー上院議員は電話会見で記者団に「大統領の衝動を抑えることができるアドバイザーが周囲にいないことを懸念している」と述べた。

与党・共和党議員の一部はこれまで、トランプ氏の北朝鮮に関する発言について懸念を示してきたが、今回提示された法案の共同提案者となった共和党議員はいない。

共和党は上下院とも過半数を握っており、議会指導部は法案の採決を認める意向を示していない。ただ、同法案を支持する議員らは、年内の採決が予定されている歳出法案などの法案に修正を加える形で北朝鮮関連法案を提出し、可決を目指す可能性があると述べた。