[ニューヨーク/ワシントン 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業景気指数は58.7と、13年半ぶりの高水準となった前月の60.8から低下し、予想の59.5も下回った。前月の押し上げ要因となったハリケーン被害による供給阻害が薄れたことが背景にあるが、米国の製造業部門は引き続き力強さを増しているとみられている。

同指数は50が拡大と縮小の分岐点。ISM製造業調査責任者のティモシー・フィオーレ氏は、需要は引き続き堅調で、在庫および流通がハリケーン「ハービー」の影響で阻害されたことで製造業部門は向こう12カ月間も伸びると予想。「非常に良好な軌道に乗っている」と述べた。

9月の製造業景気指数はハリケーン被害により特に化学品部門の供給網が阻害されたため、2004年5月以来の高水準に押し上げられていた。

供給網の阻害で原材料価格が上昇したほか、納入期間の長期化につながった。納入指数は9月は64.4に上昇したが、10月は61.4に低下している。

あるエコノミストは、低下の多くは前月は上昇を主導した納入期間だったと指摘。連邦準備理事会(FRB)からみて国内生産が引き続き改善していることは年末の利上げを後押しすると述べた。

他の構成指数では、価格指数が68.5と、前月の71.5から低下。前月は2011年5月以来の高水準となっていた。

新規受注指数は63.4と、64.6から低下、雇用指数は59.8と、前月の60.3から低下した。雇用指数は前月は2011年以来の高水準をつけていた。

世界的な景気回復とドル安の恩恵を製造業は受けており、18セクター中16が景気改善を報告した。ほぼ全業界がハリケーンの影響は続いているとし、原材料コストと供給への影響を指摘。素材在庫は縮小した。

RDQエコノミクス(ニューヨーク)の首席エコノミスト、ジョン・ライディング氏は「在庫取り崩しは指数にマイナスに影響したが、今後の生産増や在庫水準の回復に働くことから実はプラス要因だ」との見方を示した。

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