[ロンドン 1日 ロイター] - ユーロ圏金融・債券市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控えて10年物独連邦債<DE10YT=RR>と米国債<US10YT=RR>の利回り差が拡大し4月以来の水準付近となった。

両銘柄の利回り差は一時202ベーシスポイント(bp)と先週つけた6カ月ぶり高水準の204bpに迫った。終盤の取引では200bp近辺となっている。

米連邦準備理事会(FRB)は今回のFOMCでは金利を据え置くとみられるが、好調な景気に言及し12月の利上げに道を開く公算が大きい。

一方、欧州中央銀行(ECB)は先週の理事会で、利上げは資産買い入れプログラム終了後になると改めて表明した。これを受けて欧州の債券相場では過去数日間、南部欧州の国債を中心に利回りが大幅に低下している。

みずほのアナリストはリポートで「ユーロ圏と米国の金融政策の見通しが異なる限り、欧州の国債と米国債の(利回り)格差は今後も広がる」との見方を示した。

このほか、みずほのストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は、「ECBがあと約1年間は債券買い入れを継続することを決定した一方で、FRBは利上げに着手しており、マクロ経済的な背景の相違が欧米間の差につながっている」と指摘。「こうした背景に加え、米国では次期FRB議長の指名が控えているほか、財政政策の先行きが不透明となっていることが米国債の重しになる可能性がある」と述べた。

INGのストラテジスト、マーティン・ファンフリート氏は、「ECB理事会が欧州市場の動意となっていると考えられがちだが、実際のところ独連邦債相場には米国債が波及的な影響を及ぼしている」としている。

独連邦債10年物<DE10YT=TWEB>の利回りは0.37%と小幅上昇。他の高格付けのユーロ圏債券の大半も利回りは1─2bp上昇している。

一方、イタリア<IT10YT=TWEB>、スペイン<ES10YT=TWEB>、ポルトガル国債<PT10YT=TWEB>の利回りは一段と低下。なかでもイタリア10年債利回りは1月以来初めて1.80%を下回った。

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