[1日 ロイター] - <為替> ドルが対円で約3カ月半ぶりの高値近辺に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)はこの日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定したものの、経済活動は堅調な速度で拡大しているとの認識を表明、次回12月の会合で利上げを決定するとの観測が高まっている。

この日に発表された経済指標では、10月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数が23万5000人増と市場予想の20万人増を上回り、7カ月ぶりの大幅増となった。これを受け、3日に発表される10月の雇用統計でも非農業部門雇用者数が堅調に伸びるとの見方が強まっている。

今週はこのほか、トランプ大統領が2日に発表するとしている次期FRB議長の指名も注目されている。

終盤の取引でドル/円<JPY=>は0.5%高。7月中旬につけた高値をやや下回る水準となっている。ドルは対スイスフラン<CHF=>で0.6%上昇し、5月中旬以来の高値近辺となっている。ユーロ/ドル<EUR=>は1.1615ドルに下落した。

<債券> 国債利回りが低下。利回り格差は2007年以来の水準に縮小した。米財務省は来年2月に国債入札規模の変更を発表する意向を表明するとともに、米FRBのポートフォリオ縮小計画にかかわらず、今後数カ月は現行の発行規模を維持する方針を示した。

また米国債発行諮問委員会(TBAC)は、発行の拡大が妥当となり得る銘柄として2年債、3年債、5年債を挙げた。

10年債<US10YT=RR>利回りは2.37%。財務省の発表前は2.40%だった。

5年債と30年債の利回り格差<US5US30=TWEB>は82.7ベーシスポイント(bp)と、2007年終盤以来の水準に縮小した。

<株式> まちまち。米FRBがFOMCで金利据え置きを決定し、経済について前向きな見解を示したことを受け、ダウ工業株30種<.DJI>は小幅高で取引を終えた。

投資助言会社アランB.ランツ・アンド・アソシエーツのアラン・ランツ氏は、今回利上げは予想されていなかったものの、FRBが「経済についてかなり前向きなコメントをした」と指摘し、これが投資家の自信をやや後押ししたと述べた。

S&Pエネルギー指数<.SPNY>は1.1%高で、主要セクターで上昇率トップ。S&P公益事業指数は0.6%安で最も下落した。S&P情報技術指数<.SPLRCT>は0.1%上昇し、5日続伸。

交流サイト最大手の米フェイスブック<FB.O>は、決算発表を受けて引け後の時間外取引で上昇したが、荒い値動きとなっている。

市場は、来年2月に任期切れとなるイエレンFRB議長の後任人事に注目。トランプ大統領は2日に次期議長を発表する見込みで、パウエルFRB理事が最有力候補とみられている。パウエル氏はイエレン氏と同様に段階的な利上げを支持している。

<金先物> さえない米経済指標などを背景に反発した。中心限月12月物の清算値は前日比6.80 ドル(0.54%)高の1オンス=1277.30ドルとなった。

米サプライ管理協会(ISM)が午前に発表した10月の米製造業景況指数は58.7と、前月の60.8から低下し、市場予想(ロイター通信調べ)の59.5も下回った。 このさえない経済指標を受けて、安全資産とされる金に買いが入った。また、この日はショートカバーや安値拾いの買いも見られた。

ただ、米FOMC声明の発表を午後に控えて様子見ムードも強かったため、昼ごろからは小幅な値動きとなった。

<米原油先物> 米エネルギー情報局(EIA)の週報発表後に利益確定の売りが台頭し、5営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値は、前日比0.08ドル (0.15%)安の1バレル=54.30ドル。1月物は0.08ドル安の54.51ド ルだった。

*内容を追加しました。

(※関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)