10月31日、中国政府が南シナ海で、密かにさらなる建設や埋め立てを進めていることが最近の衛星写真で判明した。写真はパラセル諸島の北島。9月29日撮影。Planet Labs提供 (2017年 ロイター)

[香港/北京 31日 ロイター] - 中国政府が南シナ海で、密かにさらなる建設や埋め立てを進めていることが最近の衛星写真で判明した。同国が今後、この海域でより強硬に領有権を主張する可能性が高いと、外交筋や軍事筋は分析している。

 世界の関心が北朝鮮に集まり、中国政府が24日閉幕した共産党大会の開催に注力するなかで、南シナ海における領有権を巡る緊張はここ数ヵ月、大きなニュースになることはなかった。

 だが領有権問題は全く解決していない。また、ロイターが確認した最新の衛星写真では、中国がベトナムなどと領有権を争う西沙(英語名・パラセル)諸島の北島と趙述(ツリー)島で施設の開発を進めていることが明らかになった。こうした点を踏まえれば、この重要な通商路は依然として世界紛争の「発火点」になり得ると専門家は指摘する。

 中国は今後数ヵ月内に、南沙(スプラトリー)諸島の飛行場に戦闘機を初配備すると予想する専門家もいる一方で、この地域を担当する軍事関係者は、中国がすでに新しく建設した施設を利用し、海軍や沿岸警備隊の派遣範囲を東南アジアの広範な海域に拡大していると指摘。

「中国はこれらの大規模な施設を建設しており、同国の民間及び人民解放軍の専門家はいつも、戦略的に適切な時が来たら、こうした施設はフル活用されると明確に述べてきた」。米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)で中国安全保障問題を担当するボニー・グレイザー氏はそう語る。