[東京 2日 ロイター] - 三井物産<8031.T>は2日、2018年3月期の純利益予想を前年比30.6%増の4000億円に上方修正した。従来は3200億円を見込んでいたが、出資するブラジル資源大手再編による評価益や石炭価格上昇などを反映させた。

会見した松原圭吾・最高財務責任者(CFO)は「追加の株主還元についても前向きに検討したい」と語った。

2017年4─9月期の純利益は前年比95.4%増の2383億円だった。ブラジル資源大手ヴァーレ<VALE5.SA>再編に伴う評価益や石炭・鉄鉱石価格の上昇、液化天然ガス(LNG)配当金の増加などが利益を押し上げた。

松原CFOは鉄鉱石市況について「足元は弱含んでいるが、中長期的には回復する」と予想。石炭市況も「原料炭は足元で若干軟化しているが、長期的には回復する」との見通しを示した。

同期にはブラジルの穀物集荷会社マルチグレイン関連で423億円の損失を計上した。松原CFOはマルチグレインについて「遅くても年度内にきっちりとけりをつける」と述べ、売却についても「いくつかの(選択肢の)中に入っている」ことを明らかにした。

同社は品質データの不正問題で揺れている神戸製鋼所<5406.T>と米国で自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の合弁会社を運営している。松原CFOは「取引に影響は出ていない」と語った。

(志田義寧)