11月2日、関係筋によると、トランプ米大統領は連邦準備理事会(FRB)の次期議長に、現在FRBの理事を務めるジェローム・パウエル氏(写真)を指名する方針を固めた。ワシントンで10月撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts)

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 関係筋によると、トランプ米大統領は連邦準備理事会(FRB)の次期議長に、現在FRBの理事を務めるジェローム・パウエル氏を指名する方針を固めた。「パウエルFRB議長」が誕生すれば、投資家はイエレン現議長の金融政策が引き継がれると安心感を持ち、これまで8年にも及ぶ株高が支援されるとみられる。一方、米ドルの上昇を見込んでいた向きにとっては、期待外れになりそうだ。正式発表は2日の見通し。

 キングズビュー・アセット・マネジメント(シカゴ)のポートフォリオ・マネジャー、ポール・ノルテ氏は「正式発表時には(株価が)やや上昇するかもしれないが、大きなサプライズではないし、政策が大きく変わるわけでもない」と話す。スタンフォード大学のジョン・テイラー教授などのように、FRBの現在の政策に反対とみられる候補が次期議長に指名されれば、大きな混乱が生じた可能性があると指摘した。

 パウエル氏は2012年からFRB理事を務め、金融政策に関する連邦公開市場委員会(FOMC)の決定に反対票を投じたことはない。同氏の見方はイエレン氏と一致しているとされるため、パウエル氏が指名されれば、今後の政策の方向性について投資家はより確信を持てる。

 FRBは現在、4兆5000億ドルのバランスシートを大幅に圧縮しようと計画しているが、パウエル氏は、経済や市場の見通しが変わった際には、この計画を見送ることをためらわないとみられている。