[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)の次期議長にパウエル理事が指名されたことは、米銀行にとって一長一短となりそうだ。

イールドカーブのスティープ化は銀行の利ザヤ改善につながり、収益を押し上げる。ただパウエル次期議長は過去5年間においてイエレン議長が実施してきた現行の金融政策を継続するとみられており、足元のイールドカーブはフラット化している。

米5年債と米30年債の利回り格差<US5US30=TWEB>は3日に81.7ベーシスポイント(bp)と2007年終盤以来の低水準となり、銀行の収益押し下げにつながる可能性がある。

一方、パウエル氏は金融危機後に課された銀行に対する規制の緩和について前向きであり、投資家はパウエル氏による規制撤廃の動きを歓迎するだろう。

パウエル氏の指名発表後、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)<BAC.N>は1.2%高、JPモルガン・チェース<JPM.N>は0.7%高となり、S&P銀行指数<.SPXBK>は0.8%高となった。

ワンダーリッヒ証券(ニューヨーク)の首席市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「パウエル氏は緩やかな金利正常化を行う一方、規制撤廃を好んでおり、ポジティブな影響をもたらすだろう」と述べた。