SIMフリースマホのなかでも高性能な「ZenFone 4」「Moto Z2 Play」に、トップクラスの人気モデル「HUAWEI P10 lite」を加えて比較しているスマホ定点観測。3機種の価格、スペックの違いはそのままテストの差につながるのか? ベンチマークアプリや文字入力で見ていこう。

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ZenFone 4
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Moto Z2 Play
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HUAWEI P10 lite

スペック面では明らかに有利なZenFone 4

 SIMフリースマホのなかでもハイスペックのASUS「ZenFone 4」に、Moto Modsによる機能拡張が特徴的なモトローラ「Moto Z2 Play」、そして高コスパで人気のファーウェイ「HUAWEI P10 lite」だが、前回は格安SIMとの組み合わせで2年間のトータルコストが10万円切りが可能とわかった。ただしスペックの差がそのままコスト差となっており、実際に購入を考えると正直どれを選べばいいか迷う。というわけで前回の比較は引き分けとした

 今回は速度面を中心に性能差を計っていくが、まずはそのスペック面のおさらいから。

 3機種で一番スペックが高いZenFone 4はさすがに本体価格も税抜約6万円と高め。続くのが5万円台のMoto Z2 Playで、HUAWEI P10 liteは2機種に比べスペックがほどほどになるものの、端末の単体価格は税抜2万円台と安価だ。

ベンチマークテストではCPUの性能どおりに
ZenFone 4が全勝!

 まずはベンチマークテストから。使用アプリは「AnTuTu」と「3DMark」。各機種で3回ずつ計測し、トータルスコアをはじめ各スコアの最高値を掲載している。

 結論から言えばベンチマークの結果もスペックどおりに。AnTuTuではZenFone 4がトータルスコアで10万超えと少し前のハイエンドスマホと同クラスの数値を叩き出している。一方のMoto Z2 PlayとHUAWEI P10 liteは6万台。他のスコアもZenFone 4の圧勝だ。

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ZenFone 4
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Moto Z2 Play
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HUAWEI P10 lite

 3DMarkのスコアも同様に、ZenFone 4が圧勝し、トータルスコアでは1362、Motoz Z2 PlayとHUAWEI P10 liteが400台で続く。

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ZenFone 4
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Moto Z2 Play
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HUAWEI P10 lite

 ベンチマークだけを見ればZenFone 4が明白にリードした。ZenFone 4が搭載しているSnapdragon 660は、クアルコム設計のコアを搭載し、クロックの数字以上に他の2機種と比べて、高い性能を持っていることがわかる。

 一方、Moto Z2 PlayとHUAWEI P10 liteはオクタコアと言っても、ミドルクラスのCPU。確実にMoto Z2 Playが勝るものの、スコアの数字は近い。HUAWEI P10 liteが健闘しているという見方もできる。

500通スクロールテストでも
ZenFone 4が最速・平均ともにリード!

 続いてスクロールのスピードをチェック。Gmailを500通あらかじめ受信しておき、片手操作で上から下へスクロールする。500通目に達した時間が早い機種をリードと判断する。

 同じアカウントで3回計測(ストップウォッチ使用)し、その最速と平均タイムを掲載している。

 こちらも最速、平均タイムともにZenFone 4の勝ち。5.5型の大画面は片手操作で不利なはず。実際、スクロールを見ている限り、スピーディーとは思わない。しかし、カクカクとしたスクロールの乱れも特になく、サーッとストレス無く進んでいく。また、指の動かし方が大きいと長めに気持ちよく進む。

 続くのは最速タイムだけを見ればMoto Z2 Play。ただし平均タイムは遅い。ときどき指への反応がイマイチなときがあり、スクロールがスカッと抜けてしまう。これで時間を食ってしまった。最後のHUAWEI P10 liteだが、最速タイムと平均タイムが近いことからもわかるように、安定して操作できるという印象。一回りコンパクトなだけにしっかりと片手操作しやすい。

文字入力ではコンパクトなP10 liteが
平均で勝るも……

 最後に文字入力テスト。入力画面はGmailの新規作成。片手操作でフリック入力を用い、予測変換は使わず、全文を入力し通常変換で文章を作成する。

●入力文章
「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 スクロールテストと同じく、ストップウォッチで時間を計測。これも各機種3回ずつテストし、最速と平均タイムを掲載している。なお、ZenFone 4のみATOKのフラワー入力をフリック入力に変更(ケータイ入力有効)しているが、他の入力設定は初期のままだ。

 これも最速タイムはZenFone 4で50秒09。最速とはいえ5.5型の大画面での片手操作はやや難しく、指が届きにくいボタンでは押し間違いが多発した。そのため平均タイムは一番遅く1分以上に。スムーズに入力ができたときだけ50秒台が可能。

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ZenFone 4
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Moto Z2 Play
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HUAWEI P10 lite

 次はHUAWEI P10 lite。平均タイムはトップで54秒台。最速タイムもZenFone 4に迫った。こちらは片手操作しやすいが、それでも5.2型である。どうしても押しづらい、誤入力しやすいボタンが出てくる。またキーレスポンスもいまひとつという印象。さらに速く入力できそうでできず、あともう少し入力のレスポンスが良ければと感じた。

 Moto Z2 PlayはZenFone 4と同じく大画面のため、届きづらいボタンがある。しかし押し間違いは少なめで、意外とタイムが縮まった。キーレスポンスも良く、カスタマイズ次第ではかなりタイムが縮められるのではと可能性を感じる。


終始リードし続けたZenFone 4が今後も有利か

 ベンチマーク、スクロール、文字入力と勝ち続けたZenFone 4がまぎれもなく今回の勝利機種だろう。大画面なので片手操作は苦手だが、それでもそれなりの結果が出てしまうのだからハイスペックの機種は強い。

 一方、画面・本体が若干小さいHUAWEI P10 liteは片手操作で有利なはずだったが、期待したほどの結果ではなかった。Moto Z2 Playはベンチマークの結果がHUAWEI P10 liteに迫られたのがやや気になる点。

 これからもZenFone 4が勝ち続けるのか。それとも違う結果になるのか。次のカメラチェックもお楽しみに。