11月6日、2週間前、リヤドのきらびやかなリッツ・カールトンホテルでは、サウジへの投資を促すカンファレンスが開催されていた。写真はサウジアラビアのムハンマド皇太子。リヤドで10月撮影(2017年 ロイター/Hamad I Mohammed)

[リヤド 6日 ロイター] - 2週間前、リヤドのきらびやかなリッツ・カールトンホテルでは、サウジへの投資を促すカンファレンスが開催されていた。会場には3000人を超える実業家や政府関係者が集結した。

 今、同じホテルで、汚職摘発の対象となったサウジアラビア政財界の重鎮が拘束されている。この摘発は、サウジ経済の構造を変える可能性をはらんでいる。

 ムハンマド皇太子が率いる新設の汚職摘発委員会は、縁故主義や賄賂といった、数十年にわたって経済をゆがめていた旧弊を打破することを目標に掲げている。

 しかし、この動きにはリスクも伴う。摘発対象には、過去数十年にわたって非石油分野の産業を築いてきた同族企業のトップなど、サウジ有数の財界人も含まれているためだ。

 もしこの同族企業からの投資が今後数ヵ月でなくなれば、多くの産業が打撃を受ける。原油安と緊縮財政で景気後退に陥っているサウジにとっては大きな痛手だ。

 既に新たな国営企業が、旧来企業に競う形で台頭している。こうした新企業の多くは、政府系の公的投資ファンド(PIF)と関係がある。しかし、新企業の勢力拡大がどの程度円滑に進むかは不透明な部分も多い。

「ゲームのルールが変わっている。しかし、その変化は見境なく行われている」。匿名を条件に、ある金融アナリストが語った。「ルールに従っていると自認する人々であっても、明日も同じかは分からない。不透明感しかない」という。